鹿島槍

2018年7月24日〜26日、毎年恒例の昔の山仲間との山行で北アルプスの鹿島槍を登ってきました。

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(1) 1日目(7月24日)

 朝の6時に地元駅に集合。中央道から長野道に入り、長野道安曇野ICで降りて一般道で扇沢を目指します。高速道路を降りてからが結構長い。それでも10時前に扇沢の柏原新道入り口に着きます。扇沢の対岸の駐車場に、運良く1台分のスペースが空いていました。身支度を調え出発です。登山道入り口で登山届けを出すときにこのコースの注意点を聞いたら、「この暑さですかねぇ。」と言われました。それほど猛暑が続いています。10時過ぎに登山開始。

 しばらくは急登が続きます。途中中学生90名の団体とすれ違います。23日の種池山荘に彼らが宿泊するという情報があったので、1日ずらしたのでした。途中崖の縁を歩くので注意などの看板もありますが、中学生が集団登山するような山ですから、それほど危険な場所はありません。傾斜が緩くなるとガレ場、雪渓の通過があります。雪渓にはきちんとステップが切ってあるのでアイゼンなしでもまったく問題はありません。

 最後の鉄砲坂は急登です。たくさん咲いている鉱山植物に慰められながら頑張ると不意に種池山荘が見えてきます。さらに鹿島槍も。

 宿泊手続き(1泊2食9,500円)をして、部屋に案内してもらいます。部屋に荷物をいて早速ビール、しばらくのんびりとします。夕食は17時から。夕食後に外に出てみました。あいにく雲が多く、星はあまり見えませんでした。

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(2) 2日目(7月25日)

 この日は鹿島槍を目指します。朝食は5時から。食後身支度を調え6時に出発。まず爺ヶ岳です。冷池山荘も爺ヶ岳の後ろに見えます。小屋の近くはチングルマの大群落です。柏原新道を上ってきた当たりはもう花は終わり、伸びためしべでしたが、爺ヶ岳に行くところは白い花が満開でした。

 まず爺ヶ岳南峰。空気が少し霞んでいますが、素晴らしい展望です。しばらく楽しみます。次は爺ヶ岳の中で一番高い中峰(2669.m)です。ここも素晴らしい。最後の北峰はパスして、冷池山荘を目指します。爺ヶ岳から冷池山荘にかけては鉱山植物の宝庫です。コマクサをはじめ、いろいろな花が咲いています。このあたりから見る冷池山荘は、崩壊地の縁に立っていることがよくわかり、怖いくらいです。

 冷池山荘は8時半ころに到着。もう宿泊手続き(1泊2食9,500円)できるということなので、手続きをします。個室もあるそうですが、この日は使えませんでした。荷物を部屋に入れて、必要なものだけサブザックに詰めます。冷池山荘を9時10分くらいに出発します。最初は布引岳(2683m)。結構つらい。でもここを頑張れば、あとはなだらかに。そして最後の鹿島槍南峰の急登です。布引岳前後も高山植物の宝庫です。

 鹿島槍南峰11時半ころに到着です。なんといっても真正面に立山〜剱岳、真下に八峰キレット、それに続く五竜岳、隣の鹿島槍北峰、振り返ると布引岳、冷池山荘、爺ヶ岳と種池山荘、後ろの針ノ木岳・蓮華岳、霞んでいますが薬師岳など360°の大展望です。大休止。北峰はどうしようかと思いましたが、往復で1時間半くらいかかりそうなのでパスすることにしました。

 12時20分、冷池山荘を目指して引き返します。山荘には14時半ころに到着しました。あまり食糧を持って行かなかったので、ここでラーメン(900円)と生ビール(900円)、最初は食堂で、夕飯の準備が始まる15時からは場所を2階の喫茶室兼談話室に移してのんびりとします。夕食は17時から。

 山荘の位置が夕日を眺めるのにはあまりよくありません。それでも、夕焼けの空や赤く染まる爺ヶ岳をのんびりと眺めていました。

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(3) 3日目(7月26日)

 夜明け前、服を着込んで外に出ます。全天快晴というわけではありませんが、東の方はよく見えます。ただ、雲海が厚く信濃大町の灯りは見えません。この時期の明け方は、東におうし座のアルデバランやすばる(プレアデス星団)がよく見えます。また、北には鹿島槍、その上にカシオペア座が見えます。オリオン座が昇ってくるのを待ちましたが、空が明るくなる方が早く、オリオン座全体は見えませんでした。

 朝食は5時から。この日は爺ヶ岳が最後の登山。6時に山荘を出発します。鉱山植物が素晴らしい。北峰・中峰はパスして、南峰へ。この日は昨日よりも空気が澄んでいて、昨日は霞んでいた槍ヶ岳・穂高連峰もよく見えます。最後の大展望をしばらく楽しみます。その後、種池山荘まで降りて一休み。

 種池山荘を9時20分に出発。もうかなり暑くなっているので登ってくる人は苦しそうです。この日はなぜか若い人たちもたくさん登ってきました。2日前は通過できた雪渓は、かなり融けて危険になったので高巻きのルートに変更になっていました。昇りも大変でしたが、下りも長い。かなり疲れて、ようやく登山道入り口にたどり着いたのは12時20分でした。

 山荘でもらった割引券で、信濃大町温泉郷の薬師湯(500円)で汗を流します。その後食事を使用としたのですが、温泉郷バス停付近の食堂はみな“定休”でした。これはかえってよかったかもしれません。ネットで検索をして、信濃大町駅前の“こばやし”というおそば屋さんに行きました。ここの売りらしい、全て盛りの「塩の道」(1,700円)というお蕎麦にしました。

 その後、大王ワサビ園で生ワサビをゲットして帰途につきました。高速では2回ほど休み(1回は仮眠)、休んでいる間に渋滞も解消し、無事に出発駅に戻りました。

 このグループで行くと、毎回強風雨に見舞われるのですが、今年は全然雨具を遣わないですみました。そればかりか、最終日は素晴らしい天候に恵まれました。GPSロガーの記録は、電源の確保ができなくて録れませんでした。

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2018年8月記