笠取山(2020年10月6日)

 2020年10月6日、奥多摩の笠取山(1953 m)に行って来ました。

 朝4時20分ころ出発。中央道勝沼塩山ICで降りて、青梅街道(国道411号、大菩薩ライン)の柳沢峠経由で、一ノ瀬林道作場平駐車場を目指します。林道入り口手前で、アナグマの死体を見つけました。交通事故のようです。一ノ瀬集落に向かうもう一つ道、おいらん淵からの道は現在通行止めです。すれ違いが困難な林道をしばらく走り、6時45分ころに作場平駐車場に着きました。

 身支度を調えて出発。いつものようにヤブ沢峠を目指します。一休坂との分岐を過ぎたあたりから沢沿いの登りになります。かつてきれいだった木道の木がだいぶ古ぼけてきました。また、道が荒れたため新しいルート(高巻き)が2ヶ所ほど作られていました。沢から分かれたあたりから急登になりますが、距離は短い。このあたりからオビババヤスデ(キシャヤスデ)がたくさん登場するようになりました。今年は大発生の年のようです。いろいろな場所にたくさんいました。

 ヤブ沢峠に着いたら2頭のシカ(たぶん母子)がいました。また、もう降りてくる人にすれ違いました。

 ヤブ沢峠からは斉木林道です。小型四駆なら通れますが、もちろん一般車通行禁止です。また、2017年に来たときは道の両側のスズタケは一斉開花の後枯れていましたが、復活していました。林道の終点に笠取小屋があります。本当は平日のここでのテントは自粛中ですが、5張りくらいのテントがありました。

 小屋から笠取山取り付きでは、木を敷き詰めた道と、防火帯の中の道を選べます。途中で防火帯に道に入りました。小ピークがいくつかあり、その一つが小さな分水嶺です。小さなピークですが、多摩川−富士川−荒川の分水嶺になっています。つまり3つの尾根がぶつかるトリプル・ジャンクションです。このピークや次のピークから望む笠取山は切り立っていて、どうやって登るのかという感じです。

 実際に登り始めても大変、ようやく頂上に着いたのは9時10分ころでした。登り初めて2時間半程度。コースタイムで3時間だからまあまあのペース。ただ、残念ながら好天を期待していたのですが、雲が多く富士山方面はよく見えません。少し休んでから、尾根の縦走開始。ここは記憶では苦労した覚えはないのですが、岩場の通過が大変になっていました。1953 mの標識のある本当の頂上まで20分ほどかかりました。さらに今度は唐松尾からの道と合流するまで急降下。途中こちら側から登ってくる人とすれ違いました。傾斜が緩くなると今度は笹が茂り、足下が見えない場所もあります。慎重に下ります。

 唐松尾からの道と合流した後は、優しい山道です。多摩川の源頭水干(みずひ)は水が滴っていませんでした。少し行くと、水が湧き出ている場所への分岐です。ここのテーブル&ベンチにザックを置いて水場に下りました。水場に先に人がいました。ここにもオビババヤスデがたくさんいました。持ってきたコップで水を飲みます。

 テーブル&ベンチの戻り大休止。バナナと味噌汁でもぐもぐタイム。気温は11.9 ℃、やはりかなり涼しい。二人組がやってきました。この人たちも唐松尾側から笠取山に登るそうです。

 笠取山へのとりつき以後は、小さい分水嶺に寄った以外は、木を敷き詰めた道を歩きます。笠取小屋に近づいたら2頭のシカがいました。さらに近くにもう1頭。大きな声で鳴いています。こちらを警戒しているようです。

 笠取小屋前のベンチで小休止。11時15分ころ下山開始。小屋から少し下ったところにある水場で水を一杯。その下あたりから、沢の左岸沿いの旧道と分かれ、沢の右岸沿いの新道になります。旧道と合流するあたりから、沢沿いの下り道、そして沢と分かれて暫く行くと「天然林の中の長い道(馬止からの道)と合流、さらに下りと登りに使ったヤブ沢峠への道と合流します。看板ではこの一休坂は急登で下り用となっていますが、それほどのものではありません。こちらを登る人数人とすれ違いました。こんな時間から登り始めて大丈夫?という感じの時間になっています。

 合流した後もかなり下って、登山道入り口に戻ったのは12時20分ころでした。約5時間半の行程でした。駐車場にはかなりの車が止まっていました。

 車で一ノ瀬林道を少し戻ったところにある、大栗展望台で昼食です。セブンイレブンで限定販売中だった「赤いたぬき」のカップうどん。椅子を持ち出してのんびり。ここは笠取山〜唐松尾〜黒エンジュ〜飛龍と多摩川水源林の山々を望める場所なのですが、雲が低く高い峰は隠れていました。

 その後、青梅街道に出ます。林道では1台車とすれ違いましたが、たまたますれ違いができる場所でした。青梅街道に出れば後は快適な道。帰りも柳沢峠経由、勝沼塩山Cを目指します。途中のブドウ農家でブドウを少しゲット。この日は中央道の渋滞もなくスムーズ、帰りにホームセンターに寄ったり、ガソリンを入れたりしても16時前に帰宅できました。

 9月から山歩きを再開して、だいぶ体力は回復しつつあると思います。ただ、バランスが悪くなっているので、岩場の通過が大変になっていました。こちらはもう年齢的なもので、仕方ないのかもしれません。 

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2020年10月記

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