2007年2月4日(日)、久しぶりのフル休日、しかも天気が良さそうです。ただ、少し休みも欲しいので、お手軽の仏果山を目指しました。仏果山は丹沢山塊の東北の端にある山です。
4時45分ころ自宅を出発。かつて住んでいた多摩ニュータウンを突ききり、宮が瀬に向かいます。カーナビには、宮が瀬ダムサイト(の水とエネルギー館)をセットしました。この時間帯は道がすごくすいているので、6時半過ぎには仏果山登山道入り口脇の、大棚沢広場の駐車場に着きました。20台くらい駐車できる駐車場です。すでに5〜6台が止まっていました。釣りの人みたいです。
6時45分ころ出発。まだ日は完全に昇っていませんが、歩くには十分の明るさです。登山道に入ってすぐ、登山届けを出すポストには「ヤマビル注意」の看板とビラがありました。春から秋がヤマビルのシーズンらしいです。この時期で良かった。最初は鹿害を避ける金網脇を登ります。ところどころ急登が混じりますが、まあ普通の登山道です。だいたいは森林の中ですが、ところどころで視界が開けます。
宮が瀬乗り越し手前でも「山ヒル注意」の看板。ふつうは「クマ出没注意」なのに、ここではヒルがクマの代わり。春〜秋は塩水スプレー(or ヒル忌避剤)を持参した方が良さそうです。宮が瀬乗り越しは7時25分。ここで、道は左右に分かれ、左にとると高取山、右にとると仏果山です。ほんとうは、仏果山に登ってからいったん半原側に降り、そこから高取山に登り返そうと思っていたのですが、上から見下ろすと高低差がかなりありそうなので、宮が瀬乗り越しを起点に仏果山と高取山を往復することにしました。
まず、道を右にとり、仏果山を目指します。尾根道をたどって仏果山へ。宮が瀬乗り越しから見ると仏果山は近くに見えますが、尾根は左回りに大きく回っているので、意外と時間がかかります。仏果山(747.1m)は7時45分でした。頂上脇には高さ13mの展望塔が立っています。展望塔の上は、木の高さより高いので、見晴らしが素晴らしい。丹沢の東端にある山なので、関東平野が一望です。ただこの日は空気の透明度が低く、新宿の高層ビル、あるいはみなとみらいなどは霞んでいます。反対側の丹沢山塊の主峰、大山、丹沢山、蛭が岳などはよく見えます。関東山地は霞んでいますが、ランドマークの大岳山はよくわかります。
そうこうするうちに、展望塔に一人登ってきました。展望塔を降りたら、今度は二人組が到着したところでした。ここはベンチなども沢山おいてあり、休憩には絶好の場所です。
8時5分ころ、宮が瀬乗り越しに引き返します。仏果山頂上直下が少し急です。途中、展望塔で一緒になった人に抜かされました。彼は走っていました。最近、山で走っている人が多いなあ。宮が瀬乗り越しに戻ったのは8時25分。ここから高取山を目指します。こちらも尾根道。高取山(705m)は8時40分。ここにも、仏果山山頂と同じ、高さ13mの展望塔があります。こちらの展望塔からの眺めも素晴らしい。と宮が瀬湖はこちらの方がよく見えます。
8時45分に出発。宮が瀬乗り越しに戻ったのは9時。ここから登ってきた道を大棚沢に降ります。途中で何組かのパーティに出会いました。登山道入り口は9時40分。往復で3時間程度のお手軽山行でした。
帰りは宮が瀬ダムを見学しました。かつて、このあたりは中津川峡谷といい、都心の近くにこのようなすごい峡谷があるというものだったのです。まあたしかに、ダムを造りやすい地形ではありました。宮が瀬ダムは巨大なダムです。ダムの上を歩き、また観光客にも開放されいてるダム内のエレベータ(無料)で下まで降り、下からダムを見上げたりしました。また、帰りはダムの横にあるインクライン(昇降用簡易ケーブルカー、300円)を使って登りました。巨大なダムを横に見ながら登るので(本来はダムの点検用)、なかなかおもしろいものです。カーナビの目標にした「水とエネルギー館」も見ました。シーズンオフなのでがらがら、いろいろな演示物を独り占めにできました。でも、シーズン中は大変混むそうです。11時15分ころ出発。
帰り道は少し混んでいるところもあり、また少し寄り道をしましたが、それでも13時ころには帰宅できました。
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登山道に入ってすぐ。朝日を浴びた宮が瀬湖と対岸の山。 | 仏果山山頂(747.1m)。 | 展望塔の上で記念写真。後ろは丹沢。 | 下を見下ろす。愛川町の半原地区。 | 丹沢の丹沢山、蛭が岳方面。下は宮が瀬湖。 |
仏果山から奥多摩の大岳山方面を見る。 | 仏果山から都心方面を見る。空気の透明度が悪い。 | 高取山から宮が瀬ダム。 | 高取山から丹沢と宮が瀬湖。 | 登山道入り口。バス停もある。 |
2004年2月記