2017年11月29日〜12月1日、和歌山県の太地(たいじ)・那智を回ってきました。
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(1) 1日目(11月30日)
朝の4時20分ころ自宅を出発、川崎ICから東名、さらに新東名に入ります。8時10分ころ新東名の刈谷ハイウェイオアシスで一休み。ここには温泉や小さな遊園地が併設されています。さらに高速道路を使って太地の近くまで、和歌山県内では高速道路は断続的(そのかわり無料)になっています。
古式捕鯨の街、太地には12時前に着きました。半島入り口の道の駅たいじで鯨カツカレーの昼食です。いったん紀勢本線太地駅に戻り駅の見学、駅の壁面にはクジラ・イルカの絵が描かれています。ふたたび道の駅に戻り、付近の写真を撮ります。道の駅は太地町の入り口にあり、海沿いの風力発電の風車(風流鯨)の上にはクジラ、またここからクジラのモニュメントもよく見えます。クジラのモニュメント近くでも車を止めて見学です。クジラはザトウクジラでした。
最初に太地町立くじらの博物館を目指します。博物館一帯は太地くじら浜公園になっていて、巨大なキャッチャーボート第一京丸が展示されています。捕鯨をやらなくなってしばらくは調査捕鯨船になっていたようです。くじらの博物館は博物館本館のほか、くじらショー用プール、イルカショー用プール、それらと繋がっていてさらには海とも連絡しているプール(訓練用やふれあい用)、あと海洋水族館があります。少し残念なのは、捕鯨の必要性・必然性を訴えるという役割も持った博物館のはずなのに、本館の説明パネルのデータ(クジラ生息数など)が1996年(20年以上前!)が最新のもので、正直これでは常時SNSなどで発信する反捕鯨団体には敵わないと思いました。それでも、全体としてはイルカ・クジラ(小型)を間近に見られて楽しかったです。くじらショーは観客が少なく可哀想でしたが、イルカショーは大勢の中国人観光客もいて盛り上がっていました。
くじらショー(オキゴンドウ、ハナゴンドウ)、イルカショー(バンドウイルカ、カマイルカ)の両方を見てしまったので、博物館を出たのは15時半を回ってしまいました。次は古式捕鯨山見台がある燈明アを目指します。途中、映画「おクジラさま」の舞台にもなったくじら浜にも立ち寄ります。燈明ア先端には、クジラを見つけたときに狼煙上げる台などの跡があります。また付け根の駐車場(太地中学校横)にはきれいな公衆トイレがあります。太地はクジラとともに、きれいなトイレを売りにしようとしているようです。
燈明アから梶取アまでは海沿いの道もあるようですが、基本歩行者用みたいだったので、いったん元来た道に戻って梶取アを目指します。途中、入場料2,000円という落合博満野球記念館への分岐もありましたが、ここはパスしてまっすぐに梶取アへ。ここにはクジラの供養塔、てっぺんに風見鯨が載っている灯台、また岬先端には古式捕鯨の狼煙台などがあります。
この日の宿舎は、鯨博物館に近い国民宿舎いなさの宿白鯨です。宿に戻る途中、港にある漁協のスーパーマーケットをのぞき、鯨肉を見てみました。ミンク鯨の肉はたぶん調査捕鯨のものが流れてきたもの、ハナゴンドウが地元で獲れたものだと思います。宿に着いてからまずお風呂。夕食は鯨フルコースを頼んでおきました。食べきれない量が出されるかと思っていましたが、わりとあっさり完食できました。宿泊者は仕事関係の人が多いようです。また、ここに泊まっても食事は外で摂る人もいるようでした。
左の画像をクリックすると、くじらショーの動画(4K60P)をご覧いただけます。 | |
左の画像をクリックすると、イルカショーの動画(4K60P)をご覧いただけます。 | |
左の画像をクリックすると、クジラ・イルカの呼吸の動画(4K60P)をご覧いただけます。 |
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(2) 2日目(11月30日)
お風呂は6時から入れるということだったので、まず朝風呂。さすが朝風呂は一人だけ。朝食のあと、この日はまず昨日見残した、街の中心にあるくじらのマンホールを探します。その前に港の南東の坂道を上り、漂流人記念碑あたりから港全体を俯瞰します。港に戻り、港の駐車場に車を入れてマンホール探し。太地郵便局付近のマンホールのふたが鯨の絵柄でした。
この日は那智那智大社や那智の滝を目指します。8時過ぎに出発。まず紀勢本線紀伊勝浦駅の観光案内所で情報を仕入れます。足湯もありました。来る途中、那智勝浦漁港卸市場に大勢人が見えたのですが、観光案内所ではjふつう競りは7時〜8時ころ、もう9時近いので後片付けをしていたのだろうということでした。でも、念のために市場に戻ってみます。するとまだ競りが続いていて、大漁のマグロ(メバチマグロとビンナガマグロ)が並んでいました。
次は那智駅、ここは温泉と道の駅と一緒です。ここの駐車場に車を止めて、まず補陀洛山寺へ。平安時代から江戸時代、この寺の住職は60歳になると、30日分の食糧だけを積み込んだ渡海船の上の館に閉じこもり(閉じ込められ)、補陀洛山(観音浄土)を目指して海に流されたということです。
車に戻り、那智大社の大門駐車場を目指します。駐車場から熊野古道の一部でもある大門坂を登ります。石畳が濡れていて滑りやすい。途中にあった貸し出し用の杖を借りて登ります。坂を登り切ると、お土産屋さんが並ぶ門前町に出ます。ここからは階段の参道をのぼります。この両脇にもたくさんのお店。那智大社は開山1700年ということですが、肝心の大社は修復工事中でした中国人の大胆客が入っていました。隣の青岸渡寺の境内からは、那智の滝の全体が見えます。さらに三重塔に登り、ここからも那智の滝の見学。この高さだと滝の落ち口や滝壺も見えます。さらに道を下って那智の滝(飛龍(ひろう)神社のお滝拝所(有料)へ。ここは眼前に滝が見えて迫力があります。ただ、この位置だと滝壺は見えません。
滝の駐車場にもどります。この先の車道は廃山(?)になった滝見寺前の崖が崩壊してバスは通行止めになっています。歩行者はもちろん歩けるし、乗用車も通過できます。滝の駐車場から表参道の階段下まではお土産屋さんとその駐車場が並んでいます。表参道階段脇の喫茶店に入り、ラーメンセット(ラーメンと、このあたりの名物だというめはりずし(高菜を巻いたお握りのセット)の昼食です。有名観光地にしては、あまり人もおらず閉まっているお店も多いので、お店の人に思わず「ここのシーズンはいつですか。」と聞いてしまったら、「とくにありません。」ということでした。
昼食後、来たときとは逆に大門坂を下ります。下りも杖を借りました。大門坂駐車場の脇に大きな建物があったので、お土産屋さん&食事処かと思って近づいたら和歌山県土砂災害啓発センターでした。たまたま研修をやっていたようで、災害時に緊急の現地本部に変身するトラックとか(中に入ることもできました)、また道路反対側斜面では無線操縦の重機の操縦実験(訓練)を行っていました。小学校の社会科見学の子供たちもいました。
まっすぐこの日の宿(勝浦のなぎさや)に行くにはまだ早すぎるので、もう一度那智駅の道の駅の物産館に寄りました。 この日のなぎさやには小学校(奈良教育大学付属小学校)の60人が入り、17時半〜18時40分までお風呂が貸し切りということでしたので、その前にチェックインしてまずお風呂。内湯と露天風呂がありますが、露天風呂は朝は入れないということだったので、露天風呂にしました。誰もいなくて独占でした。
那智大社開山1700年記念という宿泊プランにしました。メニューはアルバム参照。館内の居酒屋などは「本日定休」とか「貸し切り」になっていましたが、たしかに開くほどのお客は見当たりませんでした。小学校の団体は使わないだろうし。子供たちと時間も場所も違っていたようで、子供たちがいるとはほとんどわかりませんでした。
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(3) 3日目(12月1日)
この日は基本帰京の日です。8時20分ころホテルを出ました。国道42号沿いにある花の窟(はなのいわや)だけは見学することにしました。この神社は、火の神軻遇突智命(かぐつちのみこと)を産んだときにその火で焼かれてしまった伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祭った日本最古の神社ということです。ご神体は高さ45m巨大な岩、そこから170mの長さの大縄を境内の松に張っています。ここも、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されているところの一つだそうです。
あとは熊野市駅前のお土産屋さんに寄り道。その後、安濃(あのう)SAで昼食(ミルク担々麺)、新東名道浜松SAでも休み、来たときと同じ東名道川崎ICで降りて17時過ぎに帰宅しました。
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(4) 地図
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上の地図をクリックすると、今回訪問した太地をgoogle mapでご覧いただけます。紫色が11月29日、赤紫色が11月30日の行程です。 |
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2017年12月記