サンタ・エレナからカナイマへ
朝、朝日に染まるロライマ、クケナンを撮ろうと外に出ようとしたのですが、正面の出入り口には鍵がかかって出られません。裏口から抜け出しました。しばらく写真を撮っていたら虫除けを塗ることを忘れたことに気がつきました。さらに、鍵を部屋の中に置いてきてしまったことも。虫除けを塗ってないと、「プリプリ」というブユみたいな小さな虫に刺されてしまうのです(塗っても刺されますが)。しばらくたって、正面の鍵を開けに来た宿の人に部屋を開けてもらいました。
ここ、サンタ・エレナは熱帯とはいえ、1000m以上の高原なので朝は涼しく、ぼーっと山を見ているのは気持ちがいい。
この日は、セスナでカナイマに飛ぶため、大きなスーツケースは運べません。スーツケースはプレルトオルダスの空港まで車で別送します。今日の宿泊地、カナイマへは45Lの簡易ダッフルバックに必要なものを詰めて運びます。
朝、くっきり見えていたロライマ、クケナンが雲の隠れたりし始めました。やきもきし始めた10時半、ようやく第2班を迎えに来たヘリがホテルにやってきました。乗っているとゆったりと飛んでいる感じですが、見ているとあっという間に遠ざかっていきます。11時過ぎ、第1班の私たちは空港に向かいます。空港でヘリと合流の予定です。
12時に空港で第2班と合流。この日は天気もよく、ロライマに直行、すんなりと着陸できたそうです。空港での待ち時間がだいぶあったので、ランチボックスのお昼を食べてしまいます。
13時半、やっとそろった3台のセスナ機に分乗してカナイマに向かいます。私の乗った3番機は大量の荷物(ミネラルウォーター)を積んでいるためか、あまり高く飛べません。そのため、テーブルマウンテンを上から見下ろすことができません。また、操縦席の隣に座ったのですが、前の計器板が高い位置まであるので前がよく見えません。それよりもパイロットが新聞を読みながら操縦するのには驚きました。いくらGPSで航路を確保した自動操縦とはいえ…。
天気がよければエンジェル・フォールの遊覧飛行も兼ねたのですが、残念ながらエンジェル・フォールがあるアウヤン・テプイ(テプイは現地ペモン族の言葉でテーブルマウンテンの意味、アウヤン・テプイとも表記されます)は雨雲の中でした。
15時ころにカナイマの空港に到着。空港近くのパラカウパキャンプ(ロッジです)に荷物を置いて、すぐに滝見物に出発です。トラックを改造した車に乗って船着き場に。車を降りた場所から船着き場までの道は、右記で増水しているためか水没していました。小舟に乗って移動して、そこからジャングルの中を徒歩で滝を目指します。ここでも、靴を脱いで徒渉するようなポイントもありました。透明な水が落ちるユリルの滝を見た後、再び歩いて今度はユリの滝へ。落差は5mもないユリの滝ですが、日本ではあり得ない水量の滝です。
帰りは同じ道を戻りました。途中、車に乗っているときに日没です。ロッジに戻って夕食。明日は早くからエンジェル・フォールを目指すので、早めに寝ました。
写真はクリックすると拡大します。戻るときはブラウザの“戻る”ボタンをご利用ください。
満月を少し過ぎた月です。 | クケナン(左)とロマイナ(右)が少し赤くなりました。 | 6時半過ぎ、今日の第1便のヘリがやってきました。別のホテルに向かっています。 | 朝食です。リンゴジャムもホテルの手作りです。 | 空にはワシが飛んでいます。 |
ホテルの中庭。室内はこちら。ホテルの正面はこちら。 | 第2班を載せたヘリがロライマに向かいます。たしかにあっという間に遠ざかっていきます。 | カナイマに向かう1番機が飛び立ちました。 | グランサバンナの野焼き。 | 前方上空を飛ぶ2番機。 |
パイロットは新聞を読みながら操縦。 | テプイに虹が架かります。幅の広い虹はこちら。 | テプイの岩壁です。 | ジャングル上空を飛ぶ2番機。 | 滝見物の途中、グランサバンナを飾る虹。虹の拡大はこちら。 |
船着き場までの道が水没しています。 | 船からも虹が見えました。よく見ると船が跳ね上げている水しぶきの中に続きの虹が見えます。 | 透明できれいな水が落ちるユリル(ユリの近くの小さい)滝。 | 圧倒的な水量のユリの滝。 | 日没です。 |
ブラジルとギアナ高地目次 前の日へ 次の日へ 旅行目次 home