ビクトリア滝の形成

  まず、差し渡し200km、厚さ300mほどの玄武岩(古い噴火で噴出下溶岩)に2方向の亀裂が走り、そこを柔らかい堆積物が亀裂を埋めて堆積岩となる。その台地をザンベジ川が流れ始める。堆積物の一角が崩れて滝となる。滝は亀裂の方向に成長する。次の亀裂と出会うと滝は向きを変えて、次の亀裂の方向に成長する。かつての滝は深い峡谷として残る。新しい滝も次の亀裂と出会うとまた向きを変えて成長し、滝だった亀裂は深い峡谷となる。

 こうしたことが繰り返されて、幅広い滝と、滝がジグザクに後退してできた深い峡谷という地形となる。こうした過程は10万年ほど前〜始まったといわれている。折り返しは7回(現在のビクトリアの滝が8回目の滝)、一つの方向の滝の形成は1万年強かかるということになる。

 現在のビクトリアの滝も、すでにジンバブエ川の端、CATARAT島に次の滝になるだろう亀裂が入っている。

滝の歴史

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