2015年11月15日〜17日、出雲と隠岐に行ってきました。
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(1) 1日目(11月15日)
朝、6時55分羽田発ANA381便で米子鬼太郎空港を目指します。この時間は始発電車でも間に合わないので、必然的にリムジンバスを利用となります。朝のこの時間帯なら、まだ高速道路・首都高は空いています。6時過ぎには羽田に到着。受託荷物もないので、そのままセキュリティをくぐり抜け、搭乗口に。飛行機(エアバスA320)は予定通り出発、ただ、窓際の席を確保していたのですが、天気が悪く視界はありません。米子空港にも予定通り8時20分に到着しました。
そのまま車を借りて、まず足立美術館を目指します。美術館(2,300円)は背後に山が迫るという借景に適した位置あります。なので、庭園が有名です。美術館の方は、横山大観を中心とする日本画になります。個人(足立全康)が集めたそうです。こんなところまでといっては美術館に失礼ですが、中国からの団体さんも来ていました。
美術館の後、山陰道経由で出雲大社へ。無料の「おもてなし」駐車場を探します。さいわい一畑電車出雲大社駅の真ん前の駐車場(山本内科胃腸科医院)が空いていました。そうこうしているうちに雨も上がりました。12時半を回っていたので、まずお昼に食べようと出雲そばのお店を探します。いろいろとあるのですが、少し外れたところにある、「かねや」にしました。もう店内ばかりか外にも少し並んでいました。待つことしばし、ようやくお店に入って注文、でも出てくるまでかなり待たされました。ということで、13時半くらいにようやく昼食です。贅沢に、三色割り子5段1,700円にしました。
食後は勢溜(せいだまり)に戻って、木の鳥居から本殿に向かいます。ほんとうは巨大な本殿全体を見たいのですが、本殿境内は立ち入りができず、まわりは塀に囲われているので、そうした場所がありません。ぐるっと拝殿・本殿を右回りに回って元に戻りました。
再び車で出発。今度は宍道湖の北側の一般道路で松江に向かいます。途中から道は宍道湖に沿うようになります。松江からは大根島経由で境港へ。最後は大きな橋(江島大橋)を渡って境港側に出ます。境港は17時ころ到着。駅前でレンタカーを返却しました。少し鬼太郎ロードを散策します。
予約していた「なべや別館」は美保関の方にあるので、ここからはタクシーになります。時間は10分くらいですが料金は2,100円、境港からはかなり離れています。境水道大橋が巨大なので、水道からかなり離れたところに「着地」することになり、海岸沿いにはまた戻るという感じになるのです。ホテルで思わずフロントに、「なべや本館」てないんですかと聞いてしまいました。すでに本館の方は旅館業はやっていないということでした。部屋はオーシャンビュー(境水道)、あとで知りましたが大山もよく見えるというところでした。ただ、ホテルのホームページにもあるように、少し施設が老朽化、さらにWiFiも使えないということでした。
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上の地図をクリックすると、google mapで15日の行程をご覧いただけます。 |
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(2) 2日目(11月16日)
9時のフェリー“おき”に乗るために、8時半ころホテルの方に七類港まで送ってもらいました。道中いろいろな説明、とくに美保神社には訪れて欲しかったようです。またの機会ということで。
船は一番安い2等2,920円にしました。ちなみに一番高い特別室は7,980円です。天気も穏やかだったので、2等船室には入らず、船尾のデッキ(上甲板イス席=フリー)で過ごすことにしました。また、デッキと直結のレストルーム(イスとテーブル)もフリーでした。船は隠岐・島後の隠岐の島西郷港に11時25分の定時に着きました。
まずは昼食です。港近くにあった「お魚センターりょうば」で海鮮丼(1,500円)を食べました。その後レンタカー屋さんに車を持って来てもらって出発。当初は16時半までの予約でしたが、すでに13時半になっていたので、とりあえず2時間延長し、早く戻ってきたら精算してもらうことにしました。
まず近くの玉若酢命神社です。立派な神社の前には、八百杉という立派な杉が支えられがらも頑張って立っていました。「若酢」とは変わった名です。もちろん「わかす」の当て字でしょうが、意味はわからないみたいです。
次に目指すのは壇鏡の滝です。カーナビの指示通りに行くと、本格的な山道に入ることになりました。山道の途中、かなり大きな滝が2つありました。位置からして壇鏡の滝の上に当たる場所です。さらに行くと、壇鏡神社の分岐になります。ほぼUターン気味に神社への道に入ります。神社の鳥居の前に駐車場があるので、そこに車を止めて徒歩で滝に向かいます。杉の参道を10分ほどで滝に到着。滝は裏見の滝である雄滝と、滝壺まで行ける雌滝の2本架かっています。雄滝は裏見の滝で面白いのですが、もう少し水量があればもっと迫力があるのにと思いました。雌滝の方は参拝所の裏から滝壺に出ることができます。
次はローソク岩を目指すことにしました。まず壇鏡神社の分岐を、今度はまっすぐ行き幹線道路(県道44号)に出ます。ところが、カーナビの指示通り幹線道路から別れてローソク岩へ通じる集落内の道に入っていくと道路工事で通行止め。仕方ないので、近くの郵便局(五箇郵便局)で道を尋ねたら、もっと単純に行けることがわかりました。きちんと道標もある。どうもカーナビは古いデータ(古い道)を指示したようです。ここも途中から山道になり、でも無事にローソク岩の展望台に到着。ローソク岩の展望台からは、真下にローソク岩、左右に海食崖が見られます。下に降りて、ローソク岩をもう少し近くから見られるようですが、時間が16時近くになってしまったので、西郷方面に戻ることにしました。予想外に大きな島です。ポイント間で結構時間がかかります。
西郷に戻る途中、五箇の水若酢命神社にも寄りました。また近くのお土産屋さんも少し覗いたりしました。ここで入場券を買うことになる郷土館はパスしました。神社を見たあとは西郷に戻るだけ。17時過ぎにはレンタカーの事務所に着きました。少し早めに帰れたので500円戻りました(5,500円)。事務所からは港まで少し距離があるので、送ってもらいました。
泊まったホテルは隠岐プラザホテル。少し贅沢に夕食は桶盛り付きにしました。お魚が新鮮でおいしい。ここは、ロビーでWiFiが使えます。ただこの日は疲れていたので、そのまま寝てしまいました。
4K動画です。youtubeにリンクしています。
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放射線量値は0.07μSv/hでした。 | 大山の横からの日の出です。でも大山が煙に…。 | 朝食です。鍋はアジの干物を蒸し焼きにしているところです。 | 七類港を出発します。動画参照。 | 大山です。 |
七類港に向かう高速船レインボージェットとすれ違います。 | 隠岐諸島が近づいてきました。 | 奥に西郷港が見えてきました。 | 乗ってきたフェリー“おき”です。全長99.50m、幅16.00m、2,366トン。 | 西郷港でも鬼太郎がお出迎え。 |
昼食は港近くの「お魚センターりょうば」で海鮮丼1,500)。 | 立派な玉若酢命神社の拝殿。 | 玉若酢命神社の八百杉。 | 八百杉を拡大しました。 | 玉若酢命神社本殿。 |
島内は軽自動車で回りました。 | 壇鏡の滝(雄滝)のさらに上部と思われます。 | 壇鏡の滝(雌滝)のさらに上部と思われます。 | 壇鏡の滝(雄滝)。裏見の滝です。動画参照。 | 壇鏡の滝(雌滝)。 |
ローソク岩の展望台から白鳥アの方を見ています。 | ローソク岩です。船からだと、夕日がローソクの炎のように見える位置に行けます。 | 海食洞もたくさん見られます。 | 郷土館です。 | お土産屋さん。入ったら音楽を鳴らしてくれました。 |
郷土館前の紅葉。 | 立派な水若酢命神社。 | 桶盛り付きの夕食。隣はこちら。 | これはサービス。煮魚はこちら、締めはこちら。 | 西郷港の夜景です。 |
上の地図をクリックすると、google mapで16日の行程をご覧いただけます。 | 上の画像をクリックすると、google earthで16日の行程をご覧いただけます。 |
(3) 3日目(11月17日)
この日の天気は、雨が降ったり止んだりの状態です。8時30分西郷港発フェリー“しらしま”で西ノ島の別府港に向けて出発します。ホテルからは港までマイクロバスで送ってもらいました。歩いてもたいしたことはない距離ですが、雨なので助かりました。この日も2等船室のチケット(島後から島前は1,330円、七類までの通しチケットはなし)、船内には「多目的ルーム」というフリーのイス席があったので、そこで過ごすことにします。
船は途中中ノ島の菱浦港に寄り少し停船、次が西ノ島の別府港です。10時5分の定刻に別府港の到着しました。港の待合室で予約したレンタカー屋さんとドッキング。車を借りる手続きをします。港近くにはガソリンスタンドがないためか、満タン返しではなく走行距離で精算ということでした。島の見所を教えてもらって出発です。
まず別府港からは一番遠い鬼舞展望所を目指すことにしました。小雨から本降りになってきました。展望所近くは牛馬の放牧場になっていて、牛が道を塞いだりしていました。ゆっくり通過します。展望所についても晴れてきません。赤尾展望台が見えたり、見えなかったりという状態でした。
次に目指すのは赤尾展望台です。晴れれば通天橋や摩天崖がよく見えるはずのポイントです。ただこの日は、雨、霧で視界が良くありません。霧がさぁーっと流れる一瞬に見える程度です。ここら引き返すときに豪雨となりました。もちろん短時間ですが、いわゆる車軸を流すほどという豪雨です。でも、途中雨が少し止んで島前諸島の全体が作るカルデラが見えました。
雨が続いていたら、浦郷で昼食にしようかと思っていましたが、浦郷に近づいたら雨が止みました。そこで、先に国賀に行くことにしました。国賀の駐車場では大型バスの団体さんが着ていました。雨が止んでいる間隙に、駐車場から遊歩道を伝って下に降りることにしました。下は園地になっていてこちらにもトイレがあります。通天橋を間近に見られるところまで行きます(遊歩道は摩天崖まで続いています)。
来た道を上り返して、次は摩天崖に。着くころには霧が濃くなって展望がなくなりました。浦郷に戻ろうとしたら、大変な濃霧。5m先も見えないくらいです。慎重に車を動かします。標高が低くなってくるとようやく霧(雲)の下に出て視界が開けます。
浦郷で、レンタカー屋さんに教えてもらったお店「あすか」で、定食を食べました(他のお店はほとんど閉まっていたので、もともと選択の余地はない?)。焼き魚の他、ハンバーグやスパゲッティも付いているというまさに「定食」です。ご飯だけグレードアップしてサザエご飯(900円→1050円)にしました。
車を返却するまでまだ少し時間があったので、焼火(たくひ)神社へも行ってみることにしました。県道から林道に入り駐車場までは山岳道路です。駐車場からは歩き、かなり急な、また木が鬱蒼とした暗い道が続きます。「マムシに注意」の看板も。隠岐はマムシが多いところらしいです。鳥居が出ると道は水平になります。途中左側に小さな社があったので寄ってみます。
再び元の参道に戻ってさらに奥へ。大きな社殿(?)がありました。石垣はすごく立派ですが、建物はかなり傷んでいます。そのさらに奥に焼火神社の本殿がありました。かなり古い歴史を持つ神社だそうです。1732年に改築された社殿も隠岐では一番古い建物だそうです。その社殿は自然にできた洞に埋め込むような形で作られています。
山道を下って駐車場に戻ります。あとは西郷港まで、港には15時ころに到着。20分ころにレンタカー屋さんが来たので、精算(48km走行でガソリン代960円、保険込み全額で6,960円)しました。
フェリーは隠岐に渡ったときと同じ“おき”、15時45分発になります。勝手がわかってきたので2等(2,920円)のチケットで、フリースペースのイス席を確保。上甲板のデッキも近い。ときどき、外に出たりもしました。全然寒くありません。ただ、雨が降っているので真ん中にいないと濡れます。
船は定刻の17時55分に七類港に到着。これに合わせて境港〜米子空港〜米子行きと松江行きの接続バスが出ています。境港で食事をしようと米子行きに乗ります。乗客は6名。大勢の乗船者はどうやって街に出るのでしょう。まあ、ほとんどが車だとは思います。
境港まで15分くらい(310円)で着きました。でも、境港駅前の鬼太郎ロードはもう真っ暗、お店はやっていません。境港に隣接する隠岐行きのフェリー乗り場のビル(4階にサウナあり)の1階の回転鮨屋さんに入りました。回転鮨といってもベルトには何も乗っていなくて、タッチパネルで個別注文式でした。新鮮なネタが大きくておいしい。
JR境港駅発19時52分の列車(ディーゼル車)に乗ります。このころには駅員もいなくなり、自分で乗車スタンプを押します。こんな時間帯なのに、途中かなりの高校生たちが乗り降りします。いかにも地元の路線という感じです。15分ほどで米子空港駅に到着。空港までは屋根のある通路を5分くらい歩きます。
空港ターミナルビルの2階には3軒のレストランがありました。こちらでも夕食を取ることができます。飛行機は20時50分発羽田行きANA390便は最終便です。旅行の途中で、機体変更のために座席を変えさせていただきましたというメールが入っていました。乗ったのはボーイング737、予定のエアバスA320とあまり変わらない飛行機です。
羽田には定時の23時5分に到着。長い通路でしたが、急いで歩き22時20分発のリムジンバスに間に合いました。おかげで自宅には23時半過ぎに着きました。
山陰(出雲、隠岐)は初めてでした。行ってみるとやはり、ヤマトの文化圏とは違う文化圏が古代にはあったのだなと実感できました。
4K動画です。youtubeにリンクしています。
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隠岐の島(西郷)の放射線量値は0.05μSv/hでした。 | ヘルシーな朝食。 | フェリー“しらしま”。船の長さ90.0m、幅16.0m、2,343トンです。ごくわずかに、“おき”より小さい。出港の様子は動画を参照。 | 多目的ルームのイスです。チェーンで固定されています。 | 西郷港とお別れ。 |
菱浦港に近づいてきました。 | 奥に西ノ島の別府港が見えます。 | 別府港に近づきます。 | 鬼舞展望所へ行く道をブロックされてしまいました。 | 鬼舞展望所から赤尾方面を見ています。 |
戻る道もブロックされました。 | 赤尾展望所からはかろうじて通天橋などが見えました。右端が摩天崖になります。引いた写真はこちら。 | トイレにあった注意書き。こちらも。 | 島前諸島が作るカルデラです。 | 通天橋と摩天崖です。動画参照。 |
左から、象鼻岩、観音岩、蛙岩だそうです。 | 赤尾展望台です。 | 摩天崖では何も見えませんでした。 | 摩天崖の戦跡。旧日本軍の監視所跡だそうです。日本海を航行する船を監視したそうです。 | 浦郷港です。 |
昼食を食べたあすか。 | サザエご飯にした定食。 | 隠岐の海の色紙。 | 焼火神社への暗く、急な登り。 | ようやく鳥居に着きました。ここから道は水平になります。右に「マムシに注意」の看板が見えます。 |
小さな社に登る急な階段。 | 小さな社。 | 焼火神社の社殿(1)。 | 焼火神社の社殿(2)。大勢の人たちは、エコツアーのモニタで、宮司さんの説明を聞いているところです。 | 立派な石垣。 |
紅葉の絨毯。 | 島前諸島が作るカルデラがよく見えます。 | 駐車場から焼火神社への登り口。 | 別府港を出航します。ここにも鬼太郎キャラ。動画参照。 | 夕食のお鮨。 |
JR境港駅の待合室。駅周辺は鬼太郎キャラで溢れています。 | 境港駅のロータリー。左がプラットホーム、真ん中が駅舎、右の明るいところが回転鮨屋さん。 | 切符には自分で入場スタンプを印字します。 | 乗ったのは鬼太郎列車ではなく、コナン列車でした。 | 境港駅を出たときはがらがらでしたが、途中駅で大勢の高校生が乗ってきました。 |
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2015年11月記