九州(宮崎・鹿児島)

2024年5月12日(日)〜16日(木)、九州の宮崎・鹿児島を回ってきました。

1日目 羽田空港空港熊本空港、高千穂の天安河原〜高千穂峡、夜は高千穂神楽 高千穂大和旅館泊
2日目  高千穂峡〜椎葉村〜宮崎 ANAホリディ・インリゾート宮崎泊
3日目 宮崎〜青島〜鵜戸神宮〜南郷〜霧島 旅行人山荘泊
4日目 霧島〜牛根麓〜桜島〜鹿児島 アートホテル鹿児島泊
5日目 鹿児島〜仙厳園〜鹿児島空港〜羽田空港  
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上の地図をクリックすると、全行程をgoogle mapでご覧いただけます。 上の図をクリックすると、全行程をgoogle earthでご覧いただけます(kmlファイルをダウンロードできます)。

 

(1) 1日目(5月12日)

 朝8:15のANA641便で熊本へ。安全審査で、スキットルに入れたお酒が引っかかりましたが、持ち込み禁止ではないので、中身を確認してOK。機体はボーイング787でした。予定通りの発着陸。予定した機体がを変更したとのことで、座席も変わっていました。新しい座席は非常口の所、足下が広いので楽な機内生活を送れました。

 熊本空港で予約しておいたレンタカーの手続きを済ませて出発。車はマツダ2でした。

 雨の中、まず、高千穂の道の駅を目指します。カーナビの指示通りに行けばいいので楽です。道の駅では肉みそうどん(980円)を食べました。

 食後まず天岩戸神社に向かいます。東本宮の無料駐車場に車を入れて、西本宮まで歩きます。ここには大勢の参拝客がいました。川を挟んだ対岸、ご神体の天岩戸見学は神職さんの案内付き、ただし写真撮影禁止でした。社のご神体は皆鏡です。そのあと、西本宮脇を通り抜けて天安河原(あまのやすかわら)へ。雨の中少し下ります。天照大神が隠れたとき、神々が善後策を相談した場所らしいです。仰慕窟という洞穴内に拝殿があります。近くの水たまりでは、カエルの大合唱。でも、姿を見つけられませんでした。帰りの登りの途中、巨大で色鮮やかなシーボルトミミズと遭遇しました。 西本宮にもどり、東本宮へ。こちらは観光客がいなくて、閑散としています。

 高千穂峡に戻り、高千穂大橋下の無料駐車場に車を入れます。ここから高千穂峡の遊歩道まではかなり下ります。五ヶ瀬川の支流が生きよいよく流れているところから高千穂峡が始まります。阿蘇の火砕流が固まった溶結凝灰岩の柱状節理・板状節理が見事です。火砕流堆積物はAso-1(27万年前)、Aso-2(14万年前)、Aso-3(12万年前)、Aso-4(9万年前)と名付けられています。高千穂峡あたりはAso-3とAso-4だそうです。ただ、下の柱状節理と上の板状節理はいずれもAso3とする説と、ここがAso-3とAso-4の境界とする説があり、前者が有力なようです。

 有名な真名井の滝は遊歩道の展望スポット、さらにその先の御橋からよく見えます。雨の中、ボートで遊んでいる人たちも見えます。御橋の下にボートの発着場がありますが、雨なので、ここの駐車場(御塩井駐車場)の位置を確認するだけで、この日はボートに乗りませんでした。御橋の左岸がわの、おのころ池にはなぜかチョウザメが飼われていました。

 散策を終え、16時15分頃に高千穂町メインストリート沿いの宿舎・大和旅館に入ります。

 夕食後、20時から始まる夜神楽を見に高千穂神社へ向かいます。参道の暗い階段を登って神楽殿に。見学は有料(2,000円))、事前にネット予約しておきました。演目は、33ある神楽の内の代表的な4つ、手力雄(たぢからお)の舞、鈿女(うずめ)の舞、戸取(ととり)の舞、ご神体の舞の4つが演じられます。ご神体の舞は本来はエロチックなものらしいですが、自主規制していました。

 宿に戻るときは駐車場に直接降りる道。こちらはかがり火がたかれていました。また鎮石というものがあり、「関東鹿島神宮御社殿造堂の祭、高千穂宮より鎮石が贈られ同宮神域に要石」とありましたが、本当かな?

 

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上の画像をクリックすると、羽田空港からの離陸と熊本空港への着陸動画をご覧いただけます。 上の画像をクリックすると、高千穂峡にいたアマガエル(鳴いているところ、交尾)の動画をご覧いただけます。 上の動画をクリックすると、高千穂夜神楽の動画をご覧いただけます。 上の動画をクリックすると、高千穂峡の動画をご覧いただけます。

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(2) 2日目(5月月13日)

 雨が止んだので、まず高千穂峡のボート乗り場を目指します。国民宿舎ホテル高千穂の先、左見まがって細い道を通り御塩井駐車場(500円)へ。まだボート開始の8時半前ですが、大勢並んでいます。ボートは30分で5,100円です。休日などはネット予約しておいた方がいいかもしれません。ボートは数十隻、真名井の滝下付近は渋滞気味になるほどです。でも下から高千穂峡を見上げるのもなかなかです。 

 ボートを下りたあと、昨日は暗くて全体がわからなかった高千穂神社に寄ってみます。境内に「鎮石」というものがあり、説明板に「関東鹿島神宮御社殿造堂の祭、高千穂宮より鎮石が贈られ同宮神域に要石」とありましたが、本当かな? 鹿島神宮の方は、「地中深くまで埋まる要石が、地震を起こす鯰の頭を抑えている」あって、こちらの方が知られていると思います。

 この日は平家落人伝説で有名な椎葉村に行ってみることにしました。村の中心部、観光客用駐車場の近くに鶴富屋敷があります。源平合戦での弓の名人那須与一の弟、那須大八郎が平家追討のためここまで来て、鶴富姫と恋仲になり、子供までもうけたのに、大八郎に帰還命令が下ったために別れてた、子供が男の子だったら引き取る、女の子だったらその場で育てろということ、女の子だったのここに残ったという話らしいです。鶴富姫は「おつるちゃん」という、椎葉村のキャラクターにもなっています。鶴富屋敷I(那須家住宅)そのものは江戸時代頃のもの(見学200円)。村の食堂2軒がが休みだったので、どうしようかと思いましたが、鶴富屋敷でも、食事できることがわかり、ここで昼食、かけそば(890円)だったのでした。ちなみに大盛り1.780円というものもあり、これはメガ盛りだそうです。

 その後、厳島神社も見学。山の中に海の神社ですが、平家を哀れんだ那須大八郎がここに建立したそうです。

 次に向かったのが、上椎葉ダムです。日本初の本格的アーチ式ダム(1955年完成)、堰堤の高さ110 mは黒四ダムができるまで日本一だったはずです。子供の頃から名前だけ知っていて、一度見てみたいと思っていたダムです。椎葉村の駐車場から国道265号を耳川に沿って上流へ、Uターン気味に折り返すところから道が細くなって不安になります。しかし、上椎葉ダム展望台という看板が見えたので、細い林道に入り込みます。展望台前に少しだけスペースがあり、車が止められます。展望台へは階段を上ります。ここからは素晴らしい展望、ダムの全体、またダム湖日向椎葉湖もよく見えます。国道に戻り、ふたたび上流へ、今度は上死射場ダムの看板があったので、細い林道を降りると堰堤の上に出ました。堰堤は車で走り抜けることが出来ます。ダムを走り抜け、今度は対岸(左岸)の林道を下ります。ここも道が狭い。林道を抜けると、椎葉村中心街の先に出ました。椎葉村は寂れた山村かと思っていましたが、中心街もあり、それなりの規模の村でした。

 太平洋側に出るために、カーカビの指示に反して国道327を使おうとしましたが、途中通行止めになっているようです。結局カーナビの指示通り、高千穂に戻り、国道218経由で日向に出て、日向ICから清武JCTで宮崎自動車道、宮崎ICからで降りて一般道にもどりました。ちょっとカーナビの支持がわかりにくく、一度逆方向に向かってしまいました。向きが確定すればあとは簡単、宮崎市街からは少し離れた、この日の宿舎青島近くのANAホリディ・イン・リゾート宮崎には17時前にはつきました。

 ただ、食事付きプラン(中華のコース料理)で予約していたのに、それがホテル側に通っておらず、フロントで再確認。さらにフロントとレストランとの連携も悪く、食事するレストランにも伝わっていないというトラブルがありまいした。結局「お詫び」として、アルコールが無料になりました。部屋は海岸に面していて(全室海岸向きのホテル、大浴場もです)、眺望はすごくよかった。 

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(3) 3日目(5月14日)

 日の出前の朝、海を見るともうサーファーたちが動き始めています。日の出は5時22分、海から太陽が昇ってきました。今日は晴天です。食事前に、少し海岸を散歩します。朝食後も少しサーファーたちを見ていました。なかなかうまく波に乗る人がいない。

 9時前にホテルを出ます。まず近くの青島へ。国道220沿いの駐車場(500円)に車を入れます。宮崎交通ボタニックガーデン青島を通り抜け、弥生橋を渡って青島へ。ここは「鬼の洗濯板」が有名な場所です。ただ、今の子どもたちに洗濯板が通じるか。

 駐車場にに戻り、国道を南下、途中少し国道と別れて掘切峠によって見ます。景色が良い写真スポットということですが、とくに何もありません。

 堀切峠を越えて再び国道を南下。次の目的地の鵜戸神宮への道は工事中で通行止め、新鵜戸トンネルを越えた南側から回り込むことになります。ここもすごく細い道です。第2駐車場(無料)に車を入れ、山道を回り込んで参道へ。鵜戸神宮は海食洞の中に本宮があります。その前の海、亀石のくぼみに運玉を投げ入れるといいそうです。面白そうなのでやってみました。ただ、男性は左手で投げなくてはならず、入りませんでした。帰りは神門前の鳥居をくぐったら、駐車場はすぐでした。

 再び国道に戻り更に南下、とりあえず都井岬を目指すことにします。南郷の道の駅で休憩&昼食。マグロ漬け丼(1350円)にしました。昼食を終えたのは13時ころ、この時間では都井岬までいて、馬を探したりする時間はありません。ここから、霧島を目指すことにしました。

 カーナビの指示がわかりづらかったですが、東九州自動車道に清滝ICまで、一般道で宮崎自動車道田野ICから高原ICからまで、そこから一般道で霧島を目指します。

 まず、高千穂峰を背景とする御池に。周囲4 kmと小さな湖ですが、水深は100 mを超えているそうです。少し波立っていて、逆さ高千穂峰は見られませんでした。でも超望遠レンズで高千穂峰の頂上を撮ったら、天の逆矛が写っていました。

 ワインディングロードを通って霧島神宮へ。神宮と神社では格式が違い、神宮は天皇家ゆかりのものらしいです。ここも大きな神社でした。

 ここまでくれば、今日の宿旅行人山荘は近い。再びワインディングロードを通り、16時半ころ旅行人山荘に着きました。少しメインストリートから入りますが、大きな看板やカーナビの指示通りに池たどり着けます。旅行人山荘は1917年(大正6年)に、丸尾温泉として出発、現在の地に移転して一時は霧島プリンスホテルだったそうです。1998年に旅行人山荘と改名して今日に至ったとのことでした。

 夕食は海鮮、ただ、9時15分からの貸し切り露天風呂を確保しているので、あまりお酒は飲まないようにします。この宿は屋上に出ることが出来ます。ただ、この日は雲が多く、満天の星にはなりませんでした。露天風呂・赤松の湯を楽しんだあと、再び屋上に上ってみましたが、あまり事態は改善されていませんでした。それでも、下の街の明かり、鹿児島空港の明かり、更に遠くぼぉーとですが鹿児島市の明かり、またうっすら桜島も見えました。このホテルはたくさんの蔵書を抱え、また、客が自由に使えるオーディオも置いてありました。

 

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(4) 4日目(5月15日)

 朝起きても、どんよりした感じの空で、桜島は見えますが霞んでいます。この日の旅程は短いので、朝食後も館内を端渓して足湯に浸かったり、屋上で景色を眺めたりして少しのんびりしました。9時斑近くに出発。

 まず、大隅半島を南下します。道の駅おおすみで一休み。ここは眼前に桜島が見え、足湯もあります。

 そのご近くにあるはずの、牛根麓の埋没鳥居を探します。カーナビと、道標で稲荷神社埋没鳥居への道はわかりますが、車を入れるのを躊躇するくらいの細い道です。でも、稲荷神社下にはきちんとした駐車場(無料)もあり、埋没鳥居は少し登ったところにあります。途中に展望台もあり、ここから桜島がよく見えます。この埋没鳥居は、1914年の桜島噴火の降灰に寄って完全に埋まったものを上だけ掘り出したというものです。ただ、訪れにくい場所なので、桜島の黒神神社の埋没鳥居のような賑わいはありません。

 入ってきた細い道を国道まで戻ります。牛根大橋をわたったところがジオパークの駐車場になっています。車を入れて桜島と大隅半島が1914年の溶岩流でつながったところを見ようと思いましたが、いいポイントがありません。

 そのまま、黒神埋没鳥居に向かいました。鳥居の手前に駐車場があったので入れたら、見学から戻ってきた人が、向こうにきちんとした無料の駐車場があると教えてくれました。黒神準じゃの埋没鳥居は鹿児島県道26のすぐ近くにあります。観光客が入れ替わり訪れていました。

 次に向かったのは、有村溶岩展望所。少し周回できるようになっています。回り始めたら桜島が白い噴煙を上げ始めました。三脚を車においてきたので、岩の上にカメラを置いて動画で撮って見ました。ちょっと困ったのは、昼時になったけどこのあたりには食事をする場所がありません。旅行人山荘をチェックアウトするときにもらった温泉卵を昼食とします。

 次の目的地、湯之平展望所に向かいかけましたが、桜島は噴煙を上げ続けています。噴煙を上げる噴火口を見たいと思い、黒神神社近くまで戻りましたが、噴火口が見えるいいポイントがありません。あきらめて湯之平展望所に向かいました。

 途中の東桜島小学校の校庭の隅には、1914年噴火当時の東桜島村長の恨みを込めた「住民ハ理論ニ信ョセス…」の碑があるのですが、校庭に立ち入るのがはばかられるので入りませんでした。有名な碑なのでなんとかしてほしい。とはいっても、碑文そのものは猛あまり読めない状態になっています。

 湯之平展望所は、立ち入り禁止の桜島火口に一番近づける場所です。外国からも大勢の人が来ていました。ただ、このときは噴火が収まり、おとなしい桜島でした。

 桜島港に降りて、ビジターセンターや、なぎさ公園遊歩道をぶらぶらして、いざ桜島港に向かうとき、ふと桜島を見たら黒お噴煙が上がっています。急いで国民宿舎レインボー桜島の駐車場に車を入れて、カメラをセットしました。

 噴火も収まりかけたので、フェリーに向かいます。料金(車1950円)は、どちら側から乗ろうが桜島港で支払います。約20分間隔で出ているのに、結構車も人も多い。だた、乗船時間が15分しかないので、名物野うどんを食べる余裕はありません。

 この日の宿舎は、市街地から少し南側に離れた海岸沿い、垂水町へのフェリーが出る鴨池港の少し北、桜島がよく見えるアートホテル鹿児島です。夕食はウナギを頼んでいたのでした。レストラン入り口のメニューを見ると、特上の鰻重(ウナギ1匹)4,800円相当のものでした。じつは1週間も経たない5月21日に、三島で再びウナギを食べたのでした。こちらは鰻重1匹半6,800円(税込み7,480円)。

 夜になってもホテルの部屋からは桜島がよく見えました。でも、桜島はおとなしいままでした。

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12時ころ、桜島が小噴火しました。上の写真をクリックすると、動画がご覧いただけます。 15時ころ、桜島が小噴火しました。上の写真をクリックすると、動画がご覧いただけます。

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(5) 5日目(5月16日)

 3時頃、外を見たけど少し雲があるようで、星はあまり見えません。それでもシルエットの桜島ははっきり見えます。そこで、カメラのインターバル撮影だけセットして、また寝ました。

 朝、鹿児島の日の出は5時21分、でもホテルの部屋の真正面は桜島、ダイヤモンド桜島になる代わりに、実際の日の出はかなり遅れそうです。30分以上遅れて5時56分頃、太陽が出始めました。ここも動画ではなく、インターバル撮影にしました。

 6時過ぎ、南の方から巨大な船がやってきて、鴨池港のさらに南のマリンポートかごしまに接岸するようです。

 朝食後、鴨池港あたりまで散歩、鴨池港から垂水町に頻繁にフェリーが出ていました。

 9時前にホテルを出ます。この日は空港に向かう前に、島津斉彬ゆかりの仙厳園(せんがんえん)に寄りました。海沿い、桜島がよく見える景勝地です。入園料1000円(JAF900円)、御殿600円。

 レンタカーを返却し(走行距離684km、39.31L、17.4km/L)、12時過ぎに空港に到着。空港内のレストランで、鹿児島ラーメン(920円)の昼食です。

 14:15発ANA626便は、機体変更のために遅れて14:30、更に遅れて14:55になりました。機体はボーイング767、国際線仕様ということで、機内WiFiがなかったのでした。

 羽田からは17:25発のリムジン、全体に渋滞気味、とくに中央道が工事渋滞、結局1時間半程度の予定が2時間半ほどかかってしまいました。

albumcover20240516.jpg (209383 バイト) 左の画像をクリックすると、この日のアルバム(静止画)をご覧いただけます。
wpe8.jpg (2862 バイト) 左の画像をクリックすると、鹿児島空港〜花田空港の動画をご覧いただけます。

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2024年5月記