パラトゥンカ温泉郷からペトロパブロスクカムチャツキー、ペトロパブロスクカムチャツキーから成田へ
この日は帰国の日です。朝食が7時半からなので、7時に開く温泉でまず朝風呂。朝食後、8時40分ころに空港に向け出発。帰りのバス内で、カムチャツカ訪問証明書をもらいました。
空港は空港建物内の混雑を避けるため、ツアーごとの時差入場。バス内で少し待機します。
空港建物内には小さなおみやげ屋さんがあるので、そこでほんの少し残ったルーブルを使い切りました(絵はがき10ルーブル/枚×3枚)。あと、観光地図を12ドルで買いました。出国審査、荷物検査。荷物検査は出国審査の前後にあります(あとの方は靴も脱がされます)。出国審査のあと誰も出入りできない小さい空港なので、1度ですむと思うのですが…。
私たちを乗せる予定のウラジオストク航空Tu154M機は、アメリカからのツアー客を乗せて飛んできたようです。彼等もまた、空港内のバスの中でわれわれの出国審査が終わるまでの長時間待たされていたようです。乗るまでが大変でしたが、ほぼ定刻の11時半に出発しました。
東北地方までは下界が見えていましたが、成田に近づくにつれて雲が厚くなり、成田では雷を伴う豪雨でした。この豪雨のため空港機能の一部が麻痺、とくにウラジオストク航空機はターミナルビルからかなり離れたところに止めさせられるので、ターミナルビルまでの通路にあるトンネルが冠水したということで、1時間半ほど機内待機でした。機の空調が非力なのか、エアコン・ダスト車が救援に来るまで機内は蒸し風呂状態になりました。
ようやく迎えのバスが来てターミナルに入り、再入国審査。でも受託荷物が出るまでまた少し待たされ、税関を通過したのは14時近くになっていました。荷物を宅配便で送る手続きをしても、まだ地元までのリムジンバスまで少し時間があるので、軽食(おそば)&ビールで少し時間をつぶしていました。
カムチャツカは直行便なら実フライト時間は3時間半程度の近距離、それで手つかずの大自然に触れることができます。ただ、だんだん“観光地”になっていくようで、われわれのチャーター機でも他の4 or 5団体は観光旅行(フラワーハイキング、川下り、アバチャ湾内クルーズ、温泉めぐりなど)のツアーでした。出入国審査の非能率は仕方ないとして(ロシアだけのことでない)、飛行機の重量制限(受託荷物の重量だけでOK)やホテルの受け入れ・サービスもますます他の観光地のように快適になっていくでしょう。それと反比例に自然が失われないことを祈るばかりです。
今回の現地ツアー会社はKamchatintour社という会社で、日本の各旅行会社もだいたいこの会社と提携しているようです。ですから、現地のでの行動パターンはだいたい同じになります。もちろん、登山目的ととかフラワーウォッチング目的とか、大自然堪能目的とかに別れますが。Kamchatintour社のサイトを見ると、カリャーク山(コリャーク山、Koryaksky)への登頂ツアーもあるようです。ベースキャンプを出発して、標高2000m付近で1泊(テント泊)、翌日登頂してベースキャンプに戻るというかなりの強行軍(この日は11時間半の行動)のようです。
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