パタゴニア(12月31日)

プンタアレーナスからフェゴ島のウシュアイアまで

 この日はチリ側から再びアルゼンチン側に入り、地の果ての街ウシュアイアを目指す、全長600km以上の道のりです。朝、簡単な食事をとった後、6時過ぎにホテルを出発。バスの窓からは、ヒツジ、グアナコ、ニャンドゥーなどが見られました。

 2時間ほどで、フェゴ島に渡るフェリー乗り場(プンタ・デルガータ)に到着。事務所くらいしかない寂しいフェリー乗り場です。マゼラン海峡の向こうにはフェゴ島が見えています。このあたりのマゼラン海峡は5kmほどの幅しかないそうです。

 フェリーが到着し、8時半ころ出港。現地のガイドさんがいるかが出るかもしれないというので、乗客用甲板の先頭で海をじっと見ていたら、本当にイルカ(イロワケイルカ、別名パンダイルカ)が現れ、でもあっという間に左舷に沿って行ってしまいました。

 フェリーは20分ほどでフェゴ島に到着。フェゴ島は島といっても、4.8万km2くらいもある九州よりも大きな島です。島の真ん中を国境が走っていて、西がチリ、東がアルゼンチン領です。この日はチリから再びアルゼンチンに入国することになります。グアナコはフェゴ島にもたくさんいて、ヒツジと仲良く食事をしているものもいました。また、途中でヒツジの大群が道をふさいだりもしていました。アルゼンチンには生ものを持ち込めないので、バスの中で早めにお弁当を食べました。

 11頃チリの国境事務所に着きて、さらに少し車で走り、12時過ぎにアルゼンチンに入りました。荒涼としたチリ側と比べ、アルゼンチンに入ると道も舗装されています。人口もアルゼンチン側の方が多いそうです。そのかわりチリ側の方にグアナコがたくさんいました。

 フェゴ島最大の街というリオ・グランデを通り過ぎ、少し行ったとゥルウィン村という小さな村の中のパン屋さんで休憩。美味しいパン屋さんらしくたくさんの人が買いに来ていました。早めにお昼のお弁当を食べてしまったし、夜も例により20時過ぎになるだろうからと思い、菓子パン二つとコーヒー(これは自動販売機、4ペソで専用コインを買うシステム)のおやつにしました。

 フェグナノ湖(アルゼンチンで一番細長い(100kmほど)の湖)やエスコンディッド湖などを見るようになると、道は山道になります。走っている道は国道3号、ブエノスアイレスから伸びてきています。ブエノスアイレスからさらに北にずっと進んで行くと、アラスカまでも行けるそうです。道端(奇数・偶数で道の反対側)に1kmごとにブエノスアイレスからの距離(km)表示が出ていました。この山道を抜けると、もうウシュアイアです。

 街の外れの方の高台にあるホテルに到着したのが17時過ぎ。この日は11時間の旅でした。少し街を散歩します。港の背後はすぐに坂になっている街です。また、この街は南極クルーズの出発点の街でもあります。港の桟橋には、たぶん南極に行くのであろう巨大な豪華客船も停泊していました。お土産やさんにも南極グッズがたくさん売られていました。

 夕食は21時ころから、散歩でそのあたりまで歩いた観光桟橋近くのレストラン、いわゆる年越しディナー(ガラ・ディナー)というわけで少し豪華な食事、さらにお店からシャンパンと何本かのワインも振る舞われました。さすがにレストランを出るころには暗くなっていました。

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このパタゴニア号で対岸に渡ります。 フェゴ島がだんだん近づいてきます。 ヒツジと一緒に草を食べているグアナコ。 チリの国境事務所。チリ側からアルゼンチン側を見ています。 アルゼンチンの国境事務所。
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石油でもくみ上げているのでしょうか。 トゥルウィン村のパン屋さん。 フェグナノ湖。 エスコンディッド湖(手前)とフェグナノ湖。 ブエノスアイレスから3034km。
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ウシュアイアの街が見えてきました。 ホテルから対岸の家々を見ています。 少し高いところから桟橋方面を見ています。豪華船が泊まっています。 夕食のメニューと、プンタアレーナスでも売られていた年越しグッズ。 メインはラム肉にしました(他にヘイク(白身魚))。前菜セビーチェ(南米風マリネ)。食後のデザート

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