パタゴニア(12月29日)

パイネ国立公園

 夜が明けないうちに起きましたが、屋根を打つ雨音が聞こえます。外を見ると確かに雨が降っています。少し心配です。それでも7時過ぎに食事に管理棟に行くころには雨もあがって、パイネ峰も見え出しました。ただ、主峰のパイネ・グランテは雲の中です。

 8時過ぎにホテルを出発。国立公園内に入り、小さな橋(Weber橋)でphotoストップ。さらに、ペオエ湖とそこに浮かぶペオエ・ホテル(昼食をとりました)の展望台へ。

 さらに少し進んで、この日のハイキングコースの駐車場へ。9時半ころに強風の中を軽ハイキングスタート。この日は風がなければ日差しもあり暖かいのですが、風が吹くとかなり寒い。重ね着が基本です。

 少し行くサルトグランデ滝です。落差12mですが、水量もありなかなか迫力があります。おまけに虹も出ていました。道ばたにはたくさんの花が咲き、パイネ峰もよく見える贅沢な道です。ゆっくりゆっくり歩いても1時間ほどで展望台に到着。間にノルデンスヨールド湖を挟んでパイネ峰がそそり立っています。この展望台で20分ほど絶景を楽しみました。 もとの道を引き返し、駐車場近くに戻ったとき、グアナコの群れがいました。

 昼はペオエ湖の中の島に橋で渡って、ペオエ・ホテルのレストランで昼食です。

 昼食後はだんだんと雲が増え、時にはかなりの雨となりました。その中をグレイ湖を目指します。14時半ころ、この日2回目の軽ハイキングスタート。風こそ強く吹いていますが、幸い雨はやんでいました。小さなピンゴ川を定員6名の橋で渡り、森の中を抜けるとグレイ氷河が作ったモレーン(堆石)に出ます。かつてグレーン氷河がここまで流れてきていたときに作ったということになります。このモレーンがダムとなって、背後に湖を作ります。モレーンはかなり粒度の大きな石でできてて、この上を渡って対岸の展望台へ行くのですが、少し歩きにくい。グレイ氷河も奥に見え、氷河が崩れ落ちてできた氷山も浮かんでいます。青空ならもっと映えると思われる光景です。

 16時半ころには散策を終え、この日最後の目的地、ミロドンの洞窟を目指します。ミロドンはわりと最近(とはいっても1万年ほど前)まで生きていた大型のナマケモノの仲間です。このミロドンの骨と皮が発見された洞窟です。プエルト・ナタレスの街は、このミロドンで売り出そうとしているみたいで、街のシンボルにもなっています。でも正直なところ、壮大なパイネを見た直後なので迫力に欠けるどころか、少しおかしい。ただ、バスに戻る途中でハイイロギツネが獲物をくわえて歩いているところを見られたのが収穫でした。

 プレルト・ナタレスのチャールズ・ダーウィン・ホテルに到着したのは19時15分。夕食はホテルで20時からでした。まだ明るい。

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泊まったところから見たパイネ峰(パイネの角、クェルノス・デル・パイネ))。手前はリオ・セラーノ川。 パイネの角(左)とチコ・パイネ(小パイネ、右)。 Weber橋から見るパイネ峰。 ペオエ湖にペオエ・ホテル、後ろのパイネ・グランテ(左)も見え出しました。 カラファテの実です。
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マタ・ヴァロッサとパイネ峰。滝を背景にした写真はこちら サルトグランデ滝。 日本の高山でもよく見られるような白く小さい花(Pricky heath)。 キイロラン(Yellow orchid)?。 いろいろなところで見られたファイヤーブッシュ。パイネの角を背景にしたものはこちら
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展望台から見る主峰のパイネ・グランテ。手前はノルデン・フィールド湖。 ノルデン・フィールド湖からそそり立つパイネの角(クエル・ノ・デル・パイネ、2600m)。角の拡大はこちらこちら パイネの角の足下にかかる滝。 鋸のように切り立つ尾根。 岩体(色)が異なる境界の拡大です。白っぽい岩は花こう岩でしょうか。
pata1229-16.jpg (115524 バイト) pata1229-17.jpg (130221 バイト) pata1229-18.jpg (87670 バイト) pata1229-19.jpg (140042 バイト) pata1229-20.jpg (230562 バイト)
パイネの角とチコ・パイネ。 ほぼ全貌を現したパイネ・グランテ(3050m)。 襟巻きをしたスズメみたいな鳥。 野生のゼラニウム? 真ん中にグアナコの子供。子供と大人の拡大はこちらこちら。確かにラクダの仲間のようです。
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レストランとパイネ峰。 昼食のメインはヘイクとマッシュポテト。スープはカルボナーラ、デザートはストロベリームース 遙か上空をコンドルが飛んでいると教えてもらいました。 グレイ湖側から見るパイネの角。拡大はこちら グレイ氷河。氷河末端の拡大はこちら
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グレイ湖に浮かぶ氷山。岸に打ち上げられた氷は透明です。 モレーンを渡っている人からその巨大さがわかります。 展望台付近で見られたチャウラ。 マゼラン・ピー。 氏名不詳。
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イヌラン(Dog orchid)。 くるんと巻いたファイヤーブッシュ。 氏名不詳。拡大はこちら ミロドンの洞窟の中から外を見ています。入り口にあるミロドンの復元模型はこちら ハイイロギツネです。獲物をくわえている方はこちら
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ホテルの看板。もちろん名前を勝手に使っているのでしょう。 ホテルのロビーに飾ってあったビーグル号の絵。 ピスコ・サワーを作ってくれるご主人。 メインのコンガイル(白身魚)、ご飯付き。 ホテル前の歩道。コンクリートが乾かないうちに犬が歩いてしまったようです。パタゴニアは野良犬(大型犬、でもおとなしい)が多いところでした。


google earth に加筆。

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