12月25日:メルカーズ大砂丘、トドラ峡谷、ワルザザートへ

 この日は、砂丘から昇る朝日を見るために5時15分にホテルを出発、4輪駆動車でメルズーカ大砂丘を目指します。砂漠の朝は寒いと聞いていたので、防寒対策(上は半袖Tシャツ、長袖Tシャツ、厚目のウールのカッターシャツ、ベスト、フリース、したはパンツ、トレパン、長ズボン、さらにウールの靴下と手袋、防寒も兼ねた砂よけのための簡易スパッツ)はばっちり。風が強いといけないので、ゴアのレインコート(これは上だけ)も持って行きました。

 1時間ほど(半分はオフロード)車で南下すると、ベドウィン風のテントで宿泊もできる砂漠探訪の起点に着きます。ここから歩いてもいいのですが、ラクダを体験することにしました(40ドル)。この辺りはヒトコブラクダです。

 座っているラクダに乗ると、馬子ならぬラクダ子さん(20kmくらい離れたところから自転車で“通勤”しているそうです)が気を遣いながらラクダを立たせます。確かにこのとき前後に大きく揺れます。でもあとは楽ちん。本当はかなり寒いはずですが、ラクダの体温も伝わり気持ちもよい。

 6時20分ころに砂丘の稜線に出て、そこでご来光を待つことにします。この日はほぼ快晴、風もなくじっとしていてもそれほど寒くはありません。ご来光は7時20分でした。ひとしきり光景を楽しんだあと、またらラクダに乗って起点に戻ります。ここで、ベドウィン風のミントティー(ノー・シュガーにしたので、ベドウィン風ではない?)をいただきます。ここは観光客用基地で、ホテル(テントホテルも)があり、砂漠の中ですが水洗トイレもありました。

 また四輪駆動車に乗り、ホテルに戻ります。途中たくさんある化石屋さんの一つに立ち寄りました。サンヨウチュウやアンモナイトなどの化石を売っています。この辺り一帯には、古生代〜中生代の化石がごろごろ転がっているようです。

 ホテルでの遅い朝食のあと、10時に出発。高アトラス山脈とアンチ・アトラス山脈の間をとるようなかたちで、カスバ街道を西へ、ワルザザートに向かいます。

 途中、カナートを見学しました。カナートは砂漠地帯で用水が蒸発してしまうのを防ぐために、用水を地下で繫いだものです。縦穴の深さは10mほどだそうです。お兄さんが、地下水を汲み上げる様子を実演したり、一つの井戸に潜って、別の井戸から出てくる実演をしてくれました。

 このあとは、カスバ街道を西へ西へ。北側に雪を抱く高アトラス山脈、南側にアンチ・アトラス山脈が見えます。ティネリールでいったんカスバ街道から別れてドドラ峡谷に入ります。両側が数百mの切り立った狭い峡谷です。クライマーがたくさんとりついていました。13時45分ころになった昼食は、そのトドラ峡谷にあるレストランで、独特の三角帽をかぶせるタジン鍋で煮込んだタジン料理でした。

 カスバ街道に戻って西進再開。途中、バラ栽培で有名な地帯の中にあるドライブイン兼おみやげ屋さんで休憩。化石やバラ水、あるは南モロッコ特産のアルガンを使った製品などを売っていました。少しおみやげを買い込みます。

 この日は日の入りまでも見ることができました。さらに見事な夕焼けまでも。カスバ街道はその名の通り、カスバがたくさんありました。なかなか維持が大変そうで、ホテルなどに転用されたり、放棄されているものもあるようです。 

 17時ころにホテルに到着しました。夕食はビュッフェ形式でした。

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だんだん東の空が明るくなってきました。 西側にはほぼ満月の月。地平線の上の影はいわゆる「地球影」、その上のピンクの帯はビーナスの帯です。 ご来光の瞬間です。稜線の左端に、別の場所でご来光を待っていた人たちも見えます。 細かい砂が見事な風紋を作っています。 ラクダ子さんがラクダに乗っている写真を撮ってくれました。
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ラクダに乗った自分たちの影が映っています。別な形はこちら 出発点に戻り、メルズーカ大砂丘を振り返ります。 砂丘の手前のテント群はベドウィン・テントを模した宿泊施設。 このような四輪駆動車で移動します、 アンモナイトの化石がたくさん。レンズキャップは72mm用。サンヨウチュウはこちら
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背景の高アトラス山脈の水を地下で導くカナートです。 遙かに雪を抱く高アトラス山脈が見えます。 トドラ川沿いのグリーンベルト(オアシス)。 トドラ峡谷の岩壁にとりつくクライマーたち(左側に4人)。拡大はこちら トドラ峡谷は狭い峡谷ですが、谷底には車道が通じています。。
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トドラ峡谷を出たところで見られた見事な青空。 カスバ街道で見たモロッコ特有の街並み。 夕方になると雲が少し出てきましたが、おかげでこの日もみごとな幻日を見ることができました(左端の太陽の右に見える虹の切れはしみたいなもの)。 この日は日の入りも見ることができました。17時26分。 夕日に染まるカスバ。

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