12月23日:フェズ市内観光

 朝は定番のバイキング。朝食後、ホテル近くを散歩します。遠くの山がきれいに見えます。空気は澄んでいるみたい。夜明けころは靄っていたのですが、天気はよくなりそうです。ホテルに戻り、ホテルの庭も見てみます。ココナッツヤシの実がなっていたり、可愛い小鳥もいました。

 9時から、世界遺産になっている迷宮都市フェズの見学です。まずは、国内にいくつもあるという王宮の見学。近くの木にはコウノトリがたくさんとまっていました。天気はいいのですが、少し空気が冷たいので、Tシャツの上から綿のカッターシャツを着て歩き回ることにしました。王宮を警備している兵隊がいる方向(門に向かって左側)は撮影禁止だそうです。門に近づくと、見事なタイルの装飾を見ることができます。

 そのまま歩いて、隣接するユダヤ人街へ。かつての王は、ユダヤ人からの税収を期待して、王宮の近くに住まわせていたということです。シオニズム運動により、現在は多くのユダヤ人がイスラエルに移住したということです。外の道に面した2階のバルコニーが特徴(ムスリムの家にはない)のアンダルシア風の建物が並んでいます。1階のお店を冷やかしながら歩きます。ユダヤ人街を抜けたところにあるアパートのベランダを見ると、昨日の犠牲祭で屠った羊の皮や肉が何気なく干してあります。この日は至る所で、生前の姿が忍ばれる羊を見ることになります。モロッコ全体では500万頭の羊が犠牲になったと聞きました。

 車に乗って少し移動し、いよいよフェズの迷宮の探検開始。両側にお店が並ぶ狭い路地を抜けて、まずブーニナニア神学校の見学です。神学校の見学後、ブロンズ細工の工房兼おみやげ屋さんを訪ねます。その後いったん、ブールジュード門からメディナの外に出ます。

 再びもっと狭い路地、人がやってすれ違えるほどの細い路地のメディナに入ります。現地ガイドさんに連れられて、どういうように繫がっているのかまったくわからない路地をしばらく歩き回ります。そして到着したのがフェズ川沿いの皮職人街タンネリー。革製品を売っているお店のベランダに出ると、なめしから染色までを行っている作業場を見ることができます。においがきついといわれていますが、ベランダで配っているハーブの葉っぱを鼻にあてておかなくてはならないほどのものではありません。

 タンネリーの見学後は、フェズのメディナ最大というカラウィーンモスク(ムスリム以外は入場できない)を外から見ます。モスクの近くの路地入口には、ロバ立ち入り禁止(聖地ですから)を示す高さ160cm程度のところに横棒が渡してあります。またモスクの近くにはローソクなどの拝礼グッズを売るお店もあります。

 メディナを歩き回りった13時ころ、ようやくそのメディナの中のレストランで昼食です。王族関係の家を改装したらしい建物。広大なホールの脇に食事をする部屋があります。その部屋もまわりが豪華なソファーになっています。料理はビーフタジンでした。

 食事のあと、本当は祭礼のさいの音楽を演奏するのが本職という方の家におじゃました。ミントティーを入れる実演見学、そしてもちろんミントティー付きです。高いところからポットにお湯を注ぐというパフォーマンス。お客さんにお茶を出すのは男の仕事だそうです。ただ、現地の人だと砂糖を山ほど入れるのですが、それだとちょっと甘すぎるのでノー・シュガーを頼みました。

 食事のあと、メディナの反対側の丘の上、かつての城壁の要塞の一つに行ってメディナの全景を楽しみました。

 ホテルに戻る前に近くのスーパーマーケットに寄ってもらえました。飲料水や現地のお茶、石鹼などを買い込みました。ホテルに戻ったのは17時半ころ。19時からの夕食はビーフ料理でした。 

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朝食をとったホテルのレストラン。 朝、ホテルの庭で見た小鳥(氏名不詳)。 王宮近くの木にはコウノトリがたくさんとまっています。 コウノトリを拡大してみました。 王宮の門です。
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門の上を拡大してみました。 アンダルシア風の建物が並ぶユダヤ人街。 ユダヤ人街のお店。 フェズのメディナ(旧市街)の入口。前の広場はフリーマーケットになるそうです。 メディナの路地の混雑。
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モスクとしても使われていたブーニナニア神学校のミナレット。鍵は当然メッカを向いています。 緑の瓦の屋根には草が生えていました。 神学校の隣のお肉屋さんでは、お兄さんが元気よく羊を解体していました。足下にはお余りを期待するネコ ブロンズ工房では、彫金実演販売。 ブールジュード門。メディナの中のミナレットの拡大はこちら
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細い路地から空を見上げると洗濯物が干してありました。 路地には生活感が漂っています。ここは床屋さん。 自分で練ったパンも焼いてもらえるパン屋さん。 路地の雑踏。 所々にある広場からは、青い空が見えました。
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タンネリーの作業場。 作業場を拡大してみました。 もっと拡大してみました。 反対側の丘に家々のパラボラ群。 カラウィーンモスク近くにあった結婚式用の服屋さん。
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ローソク&お香屋さん。 昼食をとったレストランの豪華なホール。後ろには現国王の(若いころの)写真。床にはタジン料理に使う三角帽子を模したもの。 ビーフタジン。帽子をかぶっている状態はこちら レストラン屋上の庭にあったオレンジ。背景はメディナ。 ミントティーを入れる実演。
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山の麓に広がるメディナ。 メディナの中心部。カラウィーンモスクのミナレットが見えます。 ミナレットを拡大してみました。 民家の屋根家根にはパラボラアンテナ。拡大はこちら 反対側の丘にある城塞跡。こちらにも観光客の姿。

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