この日はエドフのホルス神殿と、コム・オンボの神殿の見学です。
未明から船はエドフに向けて航行を始めます。日の出前はかなり冷え込みますが、日が昇り始めると温度はどんどん上がります。朝食(ビッフェ)では、昨日の醤油味の魚、海苔巻き、味噌汁のほか、電気釜で炊いたご飯もありました。
8時半ころ、エドフに着いた船から下船します。桟橋から何重にも船が横付けされているので、上陸するにはほかの船を横切って行かなくてはなりません。馬車に乗ってホルス神殿を目指します。馬車では馭者の隣の席になったので、街の展望を上からの目線で楽しむことができました。
ホルス神殿はプトレマイオス期(紀元前305年〜紀元前30年)に建てられたハヤブサの神ホルスを祭る神殿です。一時キリスト教徒の住居として使われていたため、その台所からのすすですすけた天井の部屋もあります。神殿から戻るときの馬車でも馭者の隣の席でした。
神殿を見学している間、ジャスミン号は岸から離れていたようで、接岸するまで少し待たされます。例により何隻かの船を横切って乗船、部屋に戻ったらこの日のベッドメーキング・サービスはハートでした。しばらくすると船はコム・オンボに向けて出航します。コム・オンボまでの数時間、昼食、さらに船内のおみやげ屋さんを冷やかしたり(冷やかすばかりでなく、ポロ・シャツやTシャツにヒエログリフで名前を入れる注文もしました。)、デッキで横になったりしてナイル川のゆったりとしたクルーズを楽しみます。ティータイムのサービスまでありました。夜も何らかの催しがあり、乗船したお客が退屈しないように工夫されています。
ジャスミン号は少し船足が遅いのか、ほかのクルーズ船にどんどん追い抜かれます。その船を見ると最上階のデッキには水着姿の人もいますが、実際には裸になる気になるほどの暑さではありません。でもTシャツと短パンで十分でもあります。
コム・オンボにはもう薄暗くなったころに到着。早速徒歩で、ライトアップされたコム・オンボ神殿の見学に向かいます。コム・オンボ宮殿はプトレマイオス期に建てられた宮殿です。ハヤブサの神ハロエリス神と、ワニの神セベク神が祭られています。ワニの神の神殿なので、ワニの像やレリーフ、さらにワニのミイラ(3体)まであります。
神殿見学のあと船に戻って夕食です。この日もビッフェスタイルでした。この日の夜はガラベーナパーティがある予定でしたが、参加者少なくて取りやめになりました。
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ご飯もあった朝食。 | ホルス神殿の塔門。すでにすごい数の観光客です。 | 塔門に刻まれたホルス神。 | 舟のレリーフ。 | 溶岩の頭の飾りもきちんと残っているホルス神像。 |
ホルス神を讃えています。 | ホルス神が母イシス神(オシリスの妹)の助けも借りて父オシリス神(イシスによって復活したあと冥界の王となる)を殺したセト神に勝利します。セトの象徴のカバの拡大はこちら。 | 乗った馬車が荷車を引いた馬車とすれ違います。 | これが乗船しているクルーズ船ジャスミン号。 | 川沿いにナイル鉄道が走っています。 |
後ろから何隻ものクルーズ船が迫ってきます。 | ナイル河に日が沈みました。 | 夕刻に到着したコム・オンボ港。神殿も見えます。クルーズ船がひしめき合っています。 | 金星(上)と1日月(下)、かすかに黄道光も見えます。 | ライトアップされたコム・オンボ神殿。 |
ワニの頭をした神(ソベク神)。 | ハロエリス神が神々から命(アンク)を吹き込まれています。 | カレンダーだということです。 | 外科治療用の器具のレリーフです。 | コム・オンボ神殿近く、桟橋沿いのおみやげ屋さん。 |