八幡

 調布駅北口から国道20号(甲州街道)の調布駅前交差点を北側に渡り電通大側へ、そこを左(西)へ、小島町交差点を越し、さらに下石原交番前交差点(鶴川街道との交差点)を過ぎ、しばらく行くと下石原八幡神社が右側に見えます。そこを通り越し、次の右に(北に)入るセンターラインもある道沿いのお店です。甲州街道からは60mほど入ったところ、北に向かって右側にあります。途中に増田屋というにほんそば屋さんもあります。調布駅からは歩いて10分くらいかかります。

 ここは水木しげるのゲゲゲの鬼太郎と縁が深いお店です。「猫娘とねずみ男」(別冊少年マガジン1967年9月号、講談社、「墓場の鬼太郎」)に出てきます。鬼太郎が悪いことをしてお金を儲けたねずみ男を懲らしめるために、当時八幡神社下に住んでいた猫娘と、このお店でねずみ男を懲らしめる相談をしました。何しろ猫なのでネズミには強い。ラーメン2杯の報酬で、猫娘はねずみ男を懲らしめることになりました。一時水木しげるの助手を務めたこともあるつげ義春が、このラーメン屋の2階,アパートの一室にに住んでいたこともあるそうです。

 じつは35年ほど前での7、8年間、この近くに住んでいたこともあり、そのとき、このお店のラーメンをときどき食べていました。出前をしてくれたのです。訪れた時点(2016年12月4日)でもまだ出前を続けていました。とくにこれといった特徴のあるラーメンではありません。昔の典型的な東京ラーメンあっさり系というものです。昔は少し高めの設定のお店、でも美味しいお店という印象でした。いま、ラーメン600円は高いという設定ではない、平均的なものだと思います。餃子は大きめなもの6つで550円です。懐かしい味に再会できました。

 訪れた時の他のお客さんは、出前を頼んでいる人たちを含めて、ほとんど常連さんのようでした。地元に密着したお店のようです。すでに老境に入ったご夫婦で、それも出前も含めてやっているので大変そうです。いつまでも元気で頑張って欲しいと思いました。

2016年12月記

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