一福茶屋

 神代植物公園の深大寺門を出て、深大寺の西参道に降りる道の途中、動物霊園に上る階段の少し下、延命観音に抜ける道の横にあるお店です。隣はお花・植木屋さんで、さらに下ると一休庵の横、深大寺の西参道に出ます。このお店、なかなか開いているときのタイミングに合わず、開いているときに通りかかったらともかく入ってみようと思っていました。この日は植物公園で開催中の「バラフェスタ」の様子を見に行ったついでに、このお店の前を通ったら営業していたので入ってみました。

 ここには定番の天ざるがありません。そこで、五色そば(1,200円)と深大寺ビール(550円)を頼みました。わかめ、山菜、きのこ、とろろ、たぬき(揚げ玉)の五色です。出雲そばみたいにお椀にそばつゆを注ぎ、余ったそばつゆを次のお椀に注ぎ、足りなかったらそばつゆを足して、さらに次のお椀にという具合に食べていきます。最後はもちろんそば湯で閉めます。

 このお店で特筆すべきは、壁に飾ってある有名マンガ家による色紙です。川崎のぼる(新巨人の星)、さいとう・たかを(ゴルゴ13)、水島新司(ドカベン)、水木しげる(げげげの鬼太郎)、小島剛夕(子連れ狼)たちによる色紙は、各マンガ家の真筆ということです。このお店の先代とさいとう・たかをの助手が友人だったというつてで、各マンガ家の家を一軒一軒訪ねて描いてもらったそうです。小島剛夕が最後になって、残っていた小さなスペースに大五浪が描かれいます。水木しげるもあとの方だったみたいですが、かわまず岩鬼に重ねて描いています。日付は1985年2月7日になっています。

 深大寺と神代植物公園をつなぐ道沿いという好立地にあるお店なので、こうした色紙も利用して元気にやってもらいたいと思います。

   

2016年10月記

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