金星の視運動(逆行)

 地球が1〜13移動するとき、金星は1〜13と移動する。地球と金星が1の位置で、金星が東方最大離角になった。地球が太陽のまわりを12°回る間(約12日間((365.25日×(12°÷360°)))に、金星は太陽のまわりを20°回る。東方最大離角になってから約146日後((365.25日×((12°×12)÷360°))に西方最大離角になった(2013年11月1日に東方最大離角になり、12月21日に留、その後逆行、逆行を約40日間ほど続け、2014年2月1日の留のあと順行に戻り、東方最大離角になって142日後の2014年3月23日に西方最大離角になった)。この間、太陽のまわりを12°ずつ回る地球から見た天球上の金星の動きを追ってみた。地球が金星に「追い抜かれる」ときに、金星は逆行の向き(天球上を東から西)に動く。下の動画風にしたものもご覧ください。

 ただ、実際の天球上では、逆行はごく狭い範囲でである。地球を固定し、その地球から見た天球上での金星の動きはこちらを参照。 

 また、金星の太陽面通過についてはこちらを参照

 

金星の視運動(画像の読み込みに少し時間がかかります)。

※ 天球上での金星の動き

まず円軌道で全部を描き、最後に縦方向に75%圧縮して斜め上から見た感じの図にする。
作業は、1の位置から見た1の位置の金星への向きを右図にコピーし(実線)、それを(天球まで)延長する(点線)。以下、2〜13までこれを繰り返す。
下の青丸が固定した地球。天球上でループを描いているのは、逆行をよく見えるようにするためで、ループを描かない場合もある。

※ 金星の太陽面通過

 金星が太陽面を横切るという現象を太陽面通過という。このとき金星は太陽を東から西へと横切っていく。2012年6月6日にこの現象が起きたが、東京は天気が悪くほとんど見られなかった。地球の軌道と金星の軌道が同一平面上にないので、内合のたびにこの現象が起こるのではなく、次回は2117年12月11日になる。

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