右は、ゲーテの気圧計(GOETHE
BAROMETER)として都内の輸入雑貨屋で売られていました。お店屋さんの説明では、右の開口部の水位で気圧がわかるということでした。だが、左の閉管部に残っている空気の温度による膨張・収縮の方を敏感に感じる「空気温度計」でしかありません。輪ゴムは目印です。
木の枠はかつての糸紡ぎ用のものだそうです。レイアウトとして楽しむ物かもしれません。ゲーテ自身が気象観測をやったことは事実のようですが。どういった観測を行ったのでしょう。 下の写真はガリレオ式温度計と、クラインの管(壺)です。 ガリレオ式温度計は、中の小球の密度(体積と重さ)は変わらないけど、その側の液体(CF2)の密度が温度によって変わるので、中の小球が浮き沈みすることを利用して温度を測ります。 もっともガリレオ自身はこのような温度計は考案しなかったようです。 クラインの壺は、裏表のないメビウスの輪の3次元版。2次元的なメビウスの輪も、3次元的にねじ曲げないと作ることができないように、クラインの壺も本当は“4次元的”にねじらないとできない。 いちおう、中側(内側)と外側がないという感じはわかります。そこで、容積の目盛りは全部0(ゼロ)になっている。 クラインの壺は、 |
超小型ガリレオ式温度計 18℃〜24℃まで測定可能。全部が浮けば沈めば24℃より高温。オレンジだけが浮けば24℃、青までが浮けば22℃、赤までが浮けば20℃、全部が(緑も)浮けば18℃(以下)。 |
このくらいの大きさ。いま、22℃を指している。 | これは学校に置いている小型のガリレオ式温度計。こちらは26℃まで測定可能。ちょっと日本では、測定可能温度が低く、狭い。 |
こちらは大型のクラインの壺 | こちらはbabyクラインの壺。目盛りはすべて0(0.00〜000) | 二つを並べて。 |
中で浮いているガラス球を下のフックに引っかける。 | 下のフックにうまく引っかかった。 |
2002年10月記 2006年4月追記