たしか1970年代の後半に一時はやりました。当時、中央公論社から出ていた「自然」(現在は廃刊)という科学雑誌で、紹介&解説記事を見た記憶があります。一口でいえば、ジャイロ効果で遊ぶおもちゃです。
文では説明しにくいのですが、手のひらに収まる程度の大きさの球の中に、回転子が入っています。球の内側の赤道(?)には溝が掘ってあって、そこを回転子の軸が収まります。写真にあるように一部が露出している回転子を手のひらでこすって回転させ(紐で回転させることもできます)、その後は球を手で握って、回転子の軸を引っかけるように手首を回して回転子の回転を加速していきます。
すると、だんだん「ぶぅ〜ん」とうなり始めます。このとき手にとても強い力がかかります。はじめはテニスのトレーニング(肘やリストを鍛える)のためと称して売られていました。現在でも、東急ハンズなどでは健康器具売り場にあります。
特許が切れたのか、1,000円を割るものも見られるようになりました。中には、カウンター付きのものも出ました。パワーボール(カウンター付き)という名で売られています。グリップにゴムが巻いてあり、握りやすくなっています。
3年くらい前にやったときは、11,000回/分を越えたのに、最近はそこまでいかない。練習しなくては、ぶぅ〜ん。
オリジナルのダイナビー。 | 中の黒い回転子を回転させます。 |
これがパワーボール。回転子がよく見えます。 | 黄色の回転子の溝に紐をかけて、初速を与えることも可能です。 |
最近の記録:11,070回/分 | 2000年6月ころ:11,557回/分 |
2003年7月記