若いころ、ブーメラン投げに凝っていました。もう30年くらい前のことです。自転車で10分くらいの所に大きな原っぱがあったので、そこで練習していました。
風上に向かって右45°の向きに(本当は獲物を狙うわけですから、風下から近づくのは合理的でもあります)、ブーメランを地面に対して垂直にして、ブーメランにできるだけ回転を与えるようにまっすぐ投げ出します。するとある程度(数10m)まっすぐとんだブーメランが上昇し、8の字を描くようにして、うまくいくと本当にふわっと降りて手元に戻ってきます。このときは手でキャッチできます。でも、こうしたこと少なく、あらぬ方向に行ってしまうこともあります。そのときは草の中を探さなくてはなりません。自分の所に戻ったとしても、ものすごい勢いで回転しながら自分をめがけて向かってくる場合もあり、その時は一生懸命逃げなくてはなりません。
冬の雪の積もったある寒い朝、戻らなかったブーメランを探すのに都合がいいと思って遊びに出かけました。確かに、ブーメランは探しやすかった。でも、投げすぎました。肩を壊してしまったのです(;.;) あとが大変でした。針治療に通ったりもしました。でも、その後数年間は右肘を肩より上に上げたり、後ろに回したりすることができませんでした。今は痛みはありませんが、肩の力をまったくなくしてしまいました( ´-`)
昔遊んでいたブーメランは、東京原宿のラフォレ原宿内にあった“コストプラス”というお店でゲットしました。本店は溝の口にあったと思います。でも、もうこのお店はないようです。
昨年末、オーストラリアに行ったので、もちろん一生懸命ブーメランを見てきました。一般のおみやげ屋さんにはもちろんたくさんあるのですが、それよりやはりアボリジニに関係するようなお店屋さんがいいと思っていました。ウルル(Urulu、エアーズロック)で思わぬ時間ができ、アボリジニカルチャーセンターに寄ることができました。
ミュージアムショップにたくさん並んでいました。で、係の人に聞いたところ、この地域のアボリジニは returning boomerang は使っていないとのことでした。まさに狩りをするためのhunting boomerangです。ということで、not returning boomerang をここで一つゲットしました。
結局、シドニーのアボリジニアートショップでreturning boomerangを一つゲットしました。でももう、昔みたいな自由に遊べる大きな原っぱはないし、それよりも肩の力がないので実際にブーメランを投げて遊ぶことはできそうもありません。
※ 毎年、職場の工芸の授業(高1)でブーメランを製作しています。完成すると試投です。うまく戻って、キャッチ出来る子もいました。私もその時におじゃまして、私のブーメランを持っていきました。工芸の教員や生徒に投げてもらいました。その時の写真が一番下の2枚です。
Returning Boomerangです。下は単三乾電池です。装飾のないものを選びました。このくらいの大きさで、ある程度の重さがあった方がコントロールしやすいのです。 | Not Returning Boomerangです。いかにも獲物を狙うためのもののようです。 |
昔使っていた中で、一番大きなものです。これは使いやすかった。 | 二番目の大きさのものです。 | 一番小さなものです。軽すぎてすぐ風に煽られてしまいます。 |
5本のブーメランを並べてみました。上二つが今回ゲットしたもの、下三つが以前から持っていたものです。 | |
校庭で投げてみました。後ろの右のビルが六本木ヒルズ、左は中国大使館です。投げているのは同僚の工芸の教員。写真はクリックすると拡大します。 | 中国大使館とその左の学校の百周年記念館の間、そのはるかに上に見えます。写真はクリックすると拡大します。 |
ブーメラン投げにやってきたいつもの原っぱ。1980年代初めころ。なぜか後ろには馬に乗った人がいる。のんびりとした時代。 | 上空をブーメランが飛んでいます。 |
2004年1月記 2004年2月追記 2006年3月追記