物理学者の自由研究 村田次郎 岩波科学ライブラリー ISBN9784-00-029741-7 1,500円+税 2026年1月

 「基礎物理学」を専門とする筆者が、カーリングのストーンはなぜ曲がるのか(←マスコミでも取り上げられた、世紀の謎はこれで決着?))などの謎などに挑む。他の話題は目次を参照。
 4番目、鏡の話しに関連して、運転中にバックミラーを見ているときは違和感がないのに、同じはずのドラレコの映像には違和感が生ずるという不思議。

 5番目、6番目は深遠な話になっていく。とくに6番目は、最近読んだ「物理は存在しない」(田口善弘、朝日新書、2026年1月)にもつながると思った。

 1から3などの扱いは、昔(大昔?)の「物理の散歩道」(ロゲルギスト)を思い出した。

 はじめに
1 カーリングの曲がる謎
 研究ことはじめ
 クルリンパのしくみ
 ギアオン・ギアオフ現象
 曲がる理由
 摩擦力の正体
 振り子と同じ
 「世紀の謎」となった理由
2 曲がるもの大研究!
 曲がるもの
 カーリングの不思議さ
 曲がるもの研究会
 反例の発見
 普通のものの曲がり方
 キャスター装置の曲がり方
 カーリングは特殊か?
 バイアス
3 滑り台は大人の方が速い!?
 ピサの斜塔の実験
 滑り台上の落下運動
 滑り台の実測研究
 ローラー式滑り台だから?
 摩擦力は平均化の産物
 滑り台研究から得たもの
 摩擦の例
 そして、滑り台
 重い方が速い?
 環境とは
4 鏡の世界が左右反対なのはなぜか
 鏡は左右反転する?
 左右反転の理由
 鏡の機能
 鏡のトリック:木を見て森を見ず
 物理でも数学でもない効果
 3次元で捉える
 バイアスは悪か?
5 時間は流れているのだろうか?
 時間の流れ
 時間の流れる向き
 拡散現象とエントロピー
 場合の数の増大
 位置エネルギーとは?
 時間の矢の原因
 存在と時間
6 〈わたし〉は存在か、現象か?
 私たちの身体
 この世界の描き方
 原子論
 音の知覚
 エーテルと場
 粒子とは
 私たちは現象である
おわりに
参考文献

butsurigakushanojiyukenkyu-01.jpg (405122 バイト) butsurigakushanojiyukenkyu-02.jpg (401576 バイト)

2026年2月

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