ウソが勝者となる時代 山崎雅弘 祥伝社新書 ISBN978--396-11720-7 950円+税 2025年9月

 敵と味方と単純に二分する、頭の中で勝手に作り上げた根拠のない妄想(仮想敵)を元に攻撃する、という共通仕様。だが、それに乗せられる(主観的には乗る)大勢の人たちがいるという現実。

 この本では現在のトランプ米大統領、N党の立花孝志ばかりではなく、過去の戦争・出来事にも言及する。最後のそれにいかに対するかも。実際は難しいと思うが…。

 この本ではこの前の参院選で急激に伸びた参政党については、文章化が間に合わなかったようだ。一見政党らしい主張を述べているこの党の伸長で、何をいっているのかわからないN党の党勢に翳りが見え始めているように思える。

 いずれにしても、大変な世の中になっていくようだ。

目次
はじめに
第1章 ウソといいがかりの帝王 ドナルド・トランプ
第2章 日本国内でも跋扈し始めたウソと言いがかりの使い手たち
第3章 ウソと言いがかりが引き起こした戦争の数々
第4章 歴史歪曲を差別の正当化にも使われるウソと言いがかり
第5章 「ウソと言いがかりが勝つ時代」に社会はどう対処すべきか
おわりに
主要参考文献

usogashoshatonarujidai-01.jpg (413900 バイト) usogashoshatonarujidai-02.jpg (405326 バイト)

2025年11月記

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