土と生命の46億年史

土と生命の46億年史 藤井一至 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-537838-0 1,200円+税 2024年12月

 土は身近な存在だけど、それについての知識はその程度共有されているのだろう。少なくとも、高校地学ではあまり扱わない.。高校地理かな。

 風化された岩石を構成していた鉱物、さらにその鉱物が変化した細かい鉱物、また火山灰などの無機物、それに主に植物起源の有機物が混じり合い、さらに空隙と水を含んでいる、陸地の表面を覆っているもの(砂漠や高地、氷床にはない)、という感じだろうか。

 この本では、生命誕生の場として鉱物の役割の重要性も説いている。もう一つ、土を人工的に作るのは非常に難しいとうことも。

 表題は少し勇み足で、46億年は地球の年齢、生命の歴史は40億年程度、さらに土は植物が上陸した4億年前ころから形成し始めたのでその歴史はもっと短い。まあ、生命の起源にも言及しているので46億年史にしたのだろうけど。

 学生のころ、地質調査の実習があり、3週間ほど山の中に放り出された。松茸が出る山でもあったので、役場に挨拶に行ったら、「土質調査、ご苦労様です。」といわれた。現場は地質調査よりも土質調査の方を期待しているようだった。

※ 表題に対して。著者の意図するところは「『土の祖先』までを視野に入れている」とのことだと、筆者の藤井氏からコメントを頂いた

目次
はじめに
第1章 すべては年度から始まる
第2章 生命誕生と土
第3章 土を耕した植物の進化
第4章 土の進化と動物たちの上陸
第5章 土が人類を進化させた
第6章 文明の栄枯盛衰を決める土
第7章 土を作ることはできるのか
おわりに
参考付録
参考資料
さくいん

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2025年3月記

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