SF脳とリアル脳 櫻井武 講談社ブルーバックス ISBN978--4-06-538174-8 1,000円+税 2024年12月
体や脳はどこまで操作できるのか、またAIはどこまで進化するのか、そうなったらヒトとは何かということになっていく。たんなる“力”だけなら重機に敵わないことは明白だろう。ではAIはヒトに特有な心、さらにはAIよりもここが人間的だ、AIには無理だろうという直感、創造性はどうなのだろう。
まだ多くの人は、AIはヒトに敵うわけないと思っているかもしれない。でも、囲碁・将棋では、つまり知的活動も限定すれば、すでにAIの方がヒトの中でも最高峰の人たちに勝っている。そればかりかもう一般の仕事、文書作成などでもそつなくこなすことができるようになっている。この本でも、しばしばAIが作った文章を引用しているが、そう断ってくれないと、AIが書いたものかヒト(筆者)が書いたものか、判別が難しくなっている。
つまり現状でもAIは創造性を含めて、多くの人を凌駕し始めているのではないか。これを認めたくない人は多いだろうが。重機のように、単純ににヒトの手助けというものではなく、AIの“判断”に従わざるを得ない、従った方がいいという時代は近いと思う。そのような社会はどのような社会なのだろう。まあ、生きているうちは脳天気に暮らせると思うけど。
目次
はじめに
第1章 サイボーグは「超人」になれるか
第2章 脳は電子デバイスと融合できるか
第3章 意識はデータ化できるか
第4章 脳は人工冬眠を起こせるか
第5章 記憶は書き換えられるか
第6章 脳にとって時間とは何か
第7章 脳に未知の潜在能力はあるか
第8章 眠らない脳はつくれるか
第9章 AIは「こころ」を持つのか
おわりに
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2025年3月記