レコンキスタ 黒田裕我 中公新書 ISBN978-4-12-102820-4 1,100円+税 2024年9月
“レコンキスタ”は”ルゥェコンキスタ”と発音、つまり最初の音は単なる“レ”ではなく、巻き舌の“ルゥェ”であると、スペイン旅行のときに現地ガイドさんにいわれて真似したらうまくできた。ふつうの日本語の発音はままならないが、巻き舌は得意だった。で、この本を買って発音したらうまくいかない、最初の1回はうまくいっても続けてできない、これも加齢の現れなのだろうか…。
※ ナポリのホテルで、「ベスビオ火山に行きたい。」といったら、「チ、チ、チ、ヴィスゥーヴィオ。」と何回も発音を直された。
本の内容は、レコンキスタはたしかにそのイデオロギーが掲げられることもあるが、その実態はキリスト教側もムスリム側も内部は四分五裂で、敵の敵は味方状態、虚々実々の駆け引きの合従連衡だったという。まあ、当たり前か。でも、オスマン帝国によるコンスタンチノープル陥落が、キリスト教圏の危機感を煽り、かろうじてレコンキスタが成し遂げられたらしい。もちろん西方ムスリム社会の混乱に乗じることができたということもあって。
戦闘の合間の平和状態中は交流(商業・文化)もあり、古代ギリシャ語文献を継承できたそうだ(古代ギリシャ語→アラビア語→ラテン語)。
結果的には、スペインにおけるユダヤ人(ユダヤ教徒)に対する本格的な迫害の始まりという側面もあるという。
目次
はじめに
第1章 レコンキスタ前史
第2章 アンダルスの成立と後ウマイヤ朝の栄華
第3章 レコンキスタのはじまり
第4章 力関係の逆転
第5章 一進一退の攻防
第6章 征服活動の実態
第7章 中世後期の危機
第8章 アンダルスの黄昏
終章 レコンキスタの終わり?
あとがき
本書に関する時代の略年表
参考文献
事項索引
人名索引
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2024年11月記