猫と狸、ときどき故郷

猫と狸、ときどき故郷 宮本正浩 幻冬舎 ISBN978-4-344-94659-0 1,500円 2023年12月

 大学病院などで勤務した後、38歳で開業(内科小児科)、80歳で引退した後、短編小説を書き始める。自らの体験をそのまま書いた「ミイラ取りがミイラになる」(昭和医大学生時代白馬岳の診療所で勤務した思いで話)、徳島で開業医をしていた祖父の話、下根記を引退した老夫婦の日常、あと人語を話せる狸や猫との交流などの話。

 80の手習いで、小説(というより短いお話)を書き始めるというところがすごい。あと、徳島に縁の深い人の阿波踊りの評価も(単調で30分もすると飽きる)も、確かにそうだと思う。

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2024年8月記

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