加耶/任那(かや/みまな) 仁藤敦史 中公新書 ISBN97-4-12-102828-0 900円+税 2024年10月
朝鮮半島南部にあった倭(やまと)の勢力。帯にあるように、一方では皇国史観、もう一方では韓国民族史観の狭間なので、なかなか微妙なところ。
※ 韓国では(対日本の)“前の戦争”というと 文禄・慶長の役(秀吉の朝鮮出兵)のことらしい。この本で扱うのは“前の前の戦争”ということになるのだろうか。
筆者は「日本書紀」は歴史を反映しているが、その年代は約180年古く設定されているという立場で読み解いていく。
朝鮮半島南部に倭の勢力があったことは確かだろうが、それが正式な倭政権の出先機関だったのか、移住した倭人たちが周りと微妙な関係を保ちながら生活してた場所なのか、まだ断定はできないようだ。
昔の歴史教科書では任那だったが、現在は伽耶となっているという。歴史認識も変わっていって当然だけど、追いついていけない。
目次
あえがき
序章 加耶/任那研究の歩み
第1章 檀君神話から金官・大加那へ
第2章 弁韓からの発展 4世紀の動向
第3章 大加那の成長と倭臣 5世紀〜6世紀初頭
第4章 百済・新羅による蚕食と抵抗 6世紀
第5章 滅亡後 倭の揺れる「任那」認識
終章 加那とは何か 国民国家を超えて
あとがき
主要参考文献
加那/任那 関連年表
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2024年11月記