海の向こうでニッッポンは

海の向こうでニッポンは 井上章一 平凡社新書 ISBN978-4-582-80629-0 920円+税 2023年5月

 内容は表紙帯や裏表紙帯の目次を参照。産経新聞に連載されたものがおもで、一部共同通信のもの。産経新聞分は基本見開き2ページに収まるというもの。

 軽い読みものが多く、一部になぜそれがそこにあるかの考察も少し。海外での怪しげな日本食レストランも、日本にも怪しげな××食のレストランがあるのと同じというおおらかな態度はいいと思う。
 ただ、写真が1枚もないのは寂しい。

 内容よりも気になったのが、漢字を使っても問題ないと思われるところも仮名で表記していること。何かこだわりがあるのかな。例えばあとがき、「二宮金次郎の歴史をしらべだした。…過程にいどんでいる。…金次郎像がのこっている。」。また別なところには「どううけとられたかは、ざんねんながらわわからない。」ともあった。名詞のみ漢字、ほかは仮名という方針でもなさそうだ。

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2023年7月記

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