科学技術の軍事利用 橳島次郎 平凡社新書 ISBN978-4-582-86032-0 940円＋税 2023年7月
この本の特徴は、科学技術は使い方によっては善にも悪にもなるというようなものではなく、様々軍事技術を客観的に紹介する。中でも特徴的なのは「第2部軍事科学研究の発展ろう向き合うか」で、人工知能、兵士の心身強化、軍による人体実験が取り上げられている。つまり、「人」自身の問題を取り上げていることだろう。かなりきわどいところまで来ているようだ。
昔読んだSFで、宇宙で戦っている2種族、互いに捕虜を何代かにわたって遺伝子操作して、戦いに特化した「戦士」を作り出していく。そして実際の戦闘は、彼らにやらせるというような話のものがあった。技術的にはできるようになっているのかもしれない。
※ 古代で科学技術を戦争に応用した代表は、伝えられる話が本当ならアルキメデスだと思うが（インディジョーンズの最新版の「運命のダイヤル」でも登場した）、この本では触れられていなかった。
|
|
2023年9月記