江戸の給与明細 安藤優一郞監修 MdN新書 ISBN978-4-295-20480-0 891円＋税 2022年12月
実際のライターは「おわりに」を書いた加唐亜紀？ オーソドックスにお米（石（こく）単位）の価値を現在の円に換算して、石払いの人たち（武士の中でも偉い方）の収入を換算する。また現金収入の人たちも。後半はその現金収入の方法、藩の努力とか、商人の才覚とか。
ただ、イメージしにくいのは、収入を円で換算したとして、実際にどのような生活（衣食住＋α）を、殿様から庶民までが送っていたのかの説明があまりないこと。現在のお米が生活の中で占める位置と、当時はまったく違うので、収入だけでは具体的なイメージがつかめない。表紙や裏表紙に具体的な円換算の例が出ているが、この例に挙がられた人たちの日常生活が分からないと、つまり収入だけではなく、支出の例もないと実感がつかめない。
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2023年2月記