図説人新世

図説人新世 ギスリ・パルソン 長谷川真理子監修 梅田智世訳 東京書籍 ISBN978-4-487-81520-3 3,080円 2021年11月

 よくわからない本だった。こちらの期待としては、何をもって地質時代の新しい区分「人新世」を提案するのかと思っていたが、”不都合な真実”を列挙するだけだった。こちらの期待と本の内容が合わなかった。

※ 火山噴火までに、人類の影響がある可能性まで行っていた驚いた。筆者はアイスランドの人なので、火山には詳しいだろうが…。
※ 日本の写真が3か所、一つは2018年猛暑の夏に手持ち扇風機を使う人、これはいいとして、秩父珍石館(人の顔に似た石を集めた施設)はどういう脈絡なのだろう。あと、手塚貴晴と手塚由比が設計したという東京の”ふじようちえん”は本文とどういう関係なのだろう。日本以外の写真でも、本文との関係がわからないものがあった。
※ マリアナ海溝潜水記録で1995年の「かいこう」が載っているが、「かいこう」は無人潜水艇なので、他の有人のトリエステ号などとは少し基準が違うと思う。
※ 204ページ、NASAの人工衛星から見た氷河という写真があるが、ヘリコプターかドローンから撮った氷山に見える。
 目次は裏表紙の帯を参照。

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2022年2月記

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