進化の謎をとく発生学

進化の謎をとく発生学 田村宏治 岩波ジュニア新書 ISBN978-4-00-500949-7 820円 2022年3月

 聞き慣れない言葉“エンハンサー”(特定な場所で遺伝子の情報を発現させる)をキーワードに生物の進化を考える。

 副題にあるように恐竜と鳥との関係、現在では鳥類は恐竜、なかでもティラノザウルスに代表される獣脚類の直接の子孫、子孫どころか獣脚類そのもの、つまり鳥類は生き残った恐竜という考えが現在の主流になっている。

 ただ、従来の発生学ではうまくく説明できない鳥類の指の発生の問題が残っていた。筆者はこれに対しても“エンハンサー”の立場からこれに対しても説明を試みる

 全体としてわからないことはきちんとわからないと書いている、中高生の読者を想定している岩波ジュニア新書としては、次代を担う若い人の挑戦意欲をかき立てるものになっていると思う。

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2022年7月記

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