戦国日本の軍事革命 藤田達生 中公新書 ISBN978-4-12-102688-0 840円 2022年3月
鉄砲伝来とその普及によって、戦いのあり方がどう変化していったのかを考察する。兵の大量動員&長期戦は兵站のみならず、様々な戦術の変化、ひと言でいえば戦闘員個々の戦闘能力ではなく(島原の乱における宮本武蔵がまったく“活躍”できなかったことに象徴)、号令・合図のもと指揮官の指示通りに集団で動くようになったことなどがかかれている。
だから最近多くの本に書かれているような、個々の戦闘の実態、例えば長篠の戦いでの鉄砲隊の実際はどうだったのかとかなどについては、その意義だけを考察するというスタイルの本。
2022年7月記