日本の廃線50 祥伝社新書 ISBN978-4-396-11664-4 1,200円+税 2022年10月
廃線になってしまった50の路線を取り上げる。取り上げられている路線の中で実際に乗ったことがあるのは、都電などの路面電車をのぞくと草軽電鉄だけだった。
過疎化と道路の整備(車)により乗降客が減ってしまった。なかには100 km以上のものも。とりわけ木曽森林鉄道は廃線となったときは44.7 kmということだが、最盛期には400 km以上あったという。王滝村の施設で保存されている車両を見たことがある。ふだん利用している京王線(新宿−京王八王子)は.37.9 km。長大な路線だった。
黒字のまま廃線となったところもあるようだが、ほとんどは赤字、採算の見込みがなく廃線となっている。過疎化による便数減(身近なところでは、JR東日本の青梅線の青梅から先が利用しにくい)とモータリゼーションの悪循環。鉄道が走っている=どこかと繋がっているという意識だけではやっていけないのだろう。ここには出ていないが、大糸線や小海線の一部も廃線の噂がある。
今後の日本の人口減を考えると、都市圏内の路線、都市圏同士を結ぶ路線以外の将来は非常に厳しいと思う
2022年11月記