目撃者たちの記憶

1964−2021目撃者たちの記憶 毎日新聞写真部OB会編 大空出版 ISBN978-4-86748-005-2 2,200円+税 2022年11月

 わりと記憶に残っている時代の事件・出来事の写真集。そうした事柄もそうだが、毎日新聞の経営がだんだん厳しくなっていくことを内側から見た記録にもなっている。大空出版も毎日新聞とつながりはあるようだが、それでも毎日新聞写真部OB会編というものが毎日新聞出版から出ないのは、何らかの事情があるのだろうか。

 この本に写真が載った事件・出来事ばかりではなく、巻末の「毎日新聞写真部の機材変遷史」が興味深い。大判カメラ(スピードグラフィック)から35 mm一眼レフ、フィルムからデジタル、モノクロからカラー、オートフォーカス、写真電送技術、デジタルカメラでのニコンからキャノン、そしてニコンの復活、ソニーの台頭、さらにミラーレスという歴史がまとめられている。

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2023年2月記

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