古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで 柿沼陽平 中公新書ISBN978-4-12-102669-9 960円 2021年11月
日本では飛鳥時代、中国の秦漢の時代の生活を紹介する。エライ人から庶民までが朝から晩までの1日を何をしていたか、衣食住から性愛まで、タイムスリップした現代人が観察する。
この本の特徴は膨大な注にある。本文中の記述の根拠となる文献を丁寧にあげている。いろいろな本を読んで、気になるところにすぐに付箋を入れてきた成果だと思う。この本でも「あれっ」と思ったところがあったのだが、その場で付箋を入れなかったので忘れてしまった。
目次
プロローグ 冒険の書を開く
序章 古代中国を歩く前に
第1章 夜明けの風景 午前4時頃〜6時頃
第2章 口をすすぎ、髪を整える 午前6時頃
第3章 身支度をととのえる 午前7時頃
第4章 朝食をとる 午前8時頃
第5章 ムラや都市を歩く 午前9時頃
第6章 役所にゆく 午前10時頃
第7章 市場で買い物を楽しむ 午前11時頃から正午過ぎまで
第8章 農作業の風景 午後1時頃
第9章 恋愛、結婚、そして子育て 午後2時頃から4時頃まで
第10章 宴会で酔っ払う 午後4時頃
第11章 歓楽街の悲喜こもごも 午後5時頃
第12章 身近な人々のつながりとイザコザ 午後6時頃
第13章 寝る準備 午後7時頃
エピローグ 1日24時間史への道
あとがき
注記
2022年1月記