図解人類の進化 斉藤成也編・著 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-526136-1 1,000円 2021年11月(2009年12月の本をブルーバックス化)
読んでいてあれっと思うところがあったので、よく見たら2009年の本のブルーバックス化だった。地質時代区分が古い情報(第三紀が出てきた)だったので気がついた。ホモ・サピエンスと、ネアンデルタール人やデニソワ人(←こちらはほとんど出てこない) の交雑もまだ不確定情報になっている。こちらは専門分野の違う複数の人が分担執筆した、当時のまとめという本になる。帯に「最新の研究…」とあるが、そうではなくなってしまっている。
一方先ほど読んだ「人類の起源」(篠田謙一、中公新書)は、最新に手法の解説と、それから得られた結果の報告なので、もともと性格が違う。逆順で読んだ方がいいかもしれない。
いずれにしても両者を読みと、わずか10数年での人類学の進歩を垣間見ることができる。
2022年4月記