山口組の平成史 山之内幸夫 ちくま新書 ISBN978-4-480-07277-1 820円 2020年1月
筆者は弁護士資格を剥奪されるまで、山口組の顧問弁護士だった人。なので、幹部クラス同士の動向・抗争に詳しい。だがそれだけで、肝心のどうやってお金を儲けるのか(甘い汁を吸えるのか)、なぜお金儲けができたのか、こうした仕組みについては述べられていない。とうぜん、表社会にどううまく入り込んでいくのかなどはまったく書かれていない。
筆者は暴力団は社会に対して一定の役割を果たしている(果たしてきた)という立場なので(だから顧問弁護士)、暴対法によって動きづらい、さらには生活もしづらいには否定的、こうした法律がなかった昔を懐かしんでいるという本。
目次
序章
第1章 平成前夜 五代目山口組誕生まで
第2章 五代目山口組 平成前期(1989〜2005年)
第3章 六代目山口組 平成後期(2005〜2019年)
終章
あとがき
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2020年2月記