わたしのげぼく

わたしのげぼく 上野そら作・くまくら珠美絵 アルファポリス ISBN978-4-434-23631-0 1,200円 2017年7月(2018年6月7刷)

 “かっこよくて、かしこくて、すばやい”のがじまんのオスネコ(オスだがちてきなので“わたし”と自称)と、しんがいだが”かわいい”とわたしをえらんだ4さいのおとこの子のものがたり。

 4さいなのに、まいにちトイレのそうじをするかしこいおとこの子。5さいのチコちゃんよりかしこいかもしれない。げぼくだからあたりまえだ。

 でも、どんくさい。わたしのスピードについてこれず、いつもころんでハデに泣く。げぼくよ、泣くな、うるさいから。たまにはけんかも。わたしがつくえのうえをそうじしたとき、ロボットをおとしてこわした。しっぽをつかんできたので、ひっかいてやったらよけいに泣いた。

 18ねんご、わたしはすっかりとしをとった。すばやいからとしをとるのもはやいのだ。おとこの子はすっかりおおきくなった。だから、わたしがしんでも泣くな、わたしよりおおきいくせに、みっともないぞ。
https://youtu.be/yxMGqUynNns

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2020年4月記

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