進化38億年の偶然と必然

進化38億年の偶然と必然 長谷川政美 国書刊行会 ISBN978-4-336-07037-1 3,800円 2020年10月


 長年分子系統学を研究してきた筆者の集大成。地球科学の新しい知見(大陸の分布の変化、全球凍結、海底の熱水噴出など)も取り入れながら、地球−生命の共進化をたどる。


 走鳥類は小さな飛べる鳥の違う祖先から繰り返し分岐しているという。また種への分化は単純ではなく、分化の初期には遺伝子の交雑も起きているという、考えれば当たり前のことも述べられている。
 進化論自体の発展と、生命(生物)の進化全体を総合的・俯瞰的(!)に見ることができる本だと思う。


目次
はじめに
第1章 進化論の歴史
第2章 進化と地理的分布
第3章 進化と発生
第4章 すべての生き物の共通祖先
第5章 絶滅と進化
第6章 恐竜の世界から哺乳類、ヒトへの世界へ
おわりに
出典・参考文献

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2021年1月記

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