あいまいな会話はなぜ成立するのか 時本真吾 岩波科学ライブラリー295 USBN978-4-00-029695-3 1,200円 2020年6月
その時の状況と前後の文脈から、当事者同士はわかることが多いのだろうが、そのメカニズムは不思議。歳をとるとさらに固有名詞が出づらくなり代名詞が多くなるので、当事者でも意味不明になります。「あのときのこれがあれだからそうなってしまった。」とかいわれてもわからない。
この本はそれを脳科学などから追っている。一番最後に脳が直接一緒にいる相手の存在(脳波)を感じている可能性があることが報告されている。テレパシーの科学的アプローチ。
目次
第1章 言わないことが伝わる不思議
第2章 会話は助け合いである
第3章 人間は無駄が嫌い
第4章 体面が大事
第5章 うやむやにした方が得
第6章 謎はどこまで解かれたか
参考文献
2020年7月記