感染症利権

ドキュメント感染症利権 医療を蝕む闇の構造 山岡淳一郎 ちくま新書 ISBN978-4-480-07334-1 840円 2020年8月

 時節柄、新型コロナウイルス(COVID-19)にまつわる話かと思ったら、それはほんの少しで、メインは明治以後の対伝染病史(脚気なども含まれるので対疾病史)をまとめた本。

 官と民、官の中でも戦前では内務省と文部省、戦後は厚生省(厚生労働省)と文部省(文科省)、民の中でも製薬会社の医学界の勢力争い(利権争い)が書かれている。

 後藤新平は、当初はずうーっと医学・厚生関係の仕事をしていたと知った。政治家・都市計画者のイメージが強かったので。

 戦後の医学界の重鎮・製薬会社幹部には、あの731部隊につながる人脈が続いていることも知った。

 それにつけても新型コロナウイルスワクチンはどうなるのだろう。

目次
はじめに
第1章 新型コロナウイルスをめぐる権謀(政治主導)
第2章 司令塔は官か民か 後藤新平と北里柴三郎の反逆(学閥)
第3章 「731部隊」は消えていない(医学の両義性)
第4章 差別の壁 結核、ハンセン病患者のたたかい(官僚主義)
第5章 利権か救命か 特許、癒着、バイオテロ(グローバリズム)
おわりに 「公共」のありかた
参考文献

kansenshoriken-01045.jpg (166654 バイト) kansenshoriken-02046.jpg (160808 バイト)

 

2020年10月記

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