カモメに飛ぶことを教えた猫

カモメに飛ぶことを教えた猫 ルイス・セプルバダ 河野万里子訳 白水社UBOOKS ISBN978-4-560-07223-3 900円 2019年4月(2020年4月第2刷)1998年単行本のUBOOKS化

 太った保護黒猫ゾルバの、助けてくれた買い主が留守をした2ヶ月間の冒険。舞台はドイツの港町ハンブルグ。漏れた原油にまみれて瀕死になった母カモメの最後の願い(裏表紙帯参照)をかなえるために、ゾルバと港町の猫たちの奮闘。港町の猫たちは誰かが約束をしたら、全員が協力してそれを守り抜く。

 仁義が通じない野良猫、さらには宿敵ネズミ、また分からず屋のチンパンジーなどに対峙し、または妥協し、カモメの雛を育てる。だが、最後の「飛ぶことを教える」だけは猫だけではできない。そこで破った最大のタブーは?
 ベストセラーとは知らず、もちろん劇団四季のミュージカルの原作とも知らずに読んだ。

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2020年6記

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