地球・惑星・生命 日本地球惑星科学連合編 東京大学出版会 ISBN978-4-13-0637152-2 2,300円 2020年5月
全体を統一するストーリーはなく、各分野の専門家がそれぞれの分野の先端知見を書いたコラムを集めたもの。目次立てでは項目とコラムに分かれているが、長いのが項、短いのがコラムという感じになっている。表題の、地球科学、惑星科学、生命科学が現在どこまで達しているのかわかる便利な本。挙げられた話題は、裏表紙の目次を参照。
系外惑星の発見が相次ぎ、太陽系(惑星系)形成についての京大学派の”標準理論”が”標準”ではないことが明らかになった今、まだこの本では”ハビタルゾーン”にこだわっているように思える。たぶん、生命もいわゆる地球型生命が“標準生命”でないことも明らかになっていくだろう。
それにつけても、知っている研究者が少なくなってきているなぁ。まあ、順調に若い研究者が育っているという喜ばしいことなのだろう。
日本地球惑星科学連合の参加学会は下を参照。本来は日本天文学会の参加も期待していたようだが、天文学会はまだ未参加、天文学会は物理系の学会に親近感を持っているようだ。
日本地球惑星科学連合に参加している学会・団体は、東京地学協会 日本気象学会 日本地質学会 日本地理学会 日本火山学会 石油技術協会 日本古生物学会 日本雪氷学会 日本温泉科学会 日本海洋学会 日本農業気象学会 地球電磁気・地球惑星圏学会 地学団体研究会 東北地理学会 日本地学教育学会 物理探査学会 日本地理教育学会 資源地質学会 日本測地学会 日本第四紀学会 地理教育研究会 日本応用地質学会 土壌物理学会 日本地下水学会 地理科学学会 日本地図学会 日本地球化学会 日本粘土学会 日本有機地球化学会 日本地熱学会 日本地形学連合 日本リモートセンシング学会 日本自然災害学会 形の科学会 日本水文科学会 日本宇宙生物科学会 水文・水資源学会 生態工学会 日本情報地質学会 日本沙漠学会 地理情報システム学会 日本惑星科学会 日本地震学会 日本堆積学会 日本活断層学会 日本鉱物科学会 生命の起原および進化学会 日本大気電気学会。
2020年6月記