昭和よ、

昭和よ、 山藤章二 岩波書店 ISBN978-4-00-061333-0 1,600円 2019年4月(2019年6月第2刷)
 筆者の随筆。過去にも何冊か出している。少し期待したイラストは1枚も出ていない。残念。

 自分自身はとくに「昭和」というくくりで過去を見たことないので、昭和よ、といわれてもあまり実感はない。どちらかというと60年代とか、70年代とか、もう少し狭めれば60年代後半から70年代前半という意識はある。自分自身の疾風怒濤の年齢だった時代。まあ、多くの人にとってはそうだろう。

 チコちゃんのファンらしく、チコちゃんでも手紙を読み上げられたこともある。82歳という年齢だが元気そうで何より。

目次
まえがき

〈その一〉
一生とは十二センチの幅
しあわせのおまじない
老子とその弟子
八月が厭
甲子園
流行りもの

〈その二〉
遠くの風景
和田誠という洗練
休火山爆発
落語家気質
見返り老人図

なかがき
(あるいはインターミッション)

〈その三〉
「人生の贈りもの」
伝える人たち
江戸っ子の言語感覚
吉行淳之介という野次馬
退屈願望
父,在りせば
ふたりの女流漫画家
魔法瓶はいい!

〈その四〉
半分,堅い.
四字熟語
森繁さん
書評情報

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2019年6月記

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