なぜ人は騙されるのか 岡本真一郎 中公新書 ISBN978-4-12-102544-9 820円 2019年5月
いわゆるオレオレ詐欺（特殊詐欺）とか、悪質商法、さらには陰謀論とか疑似科学の類いを解説する本かと思っていた。たしかに特殊詐欺とか悪質商法の章もあるが、この本の最大の特徴は国会における現総理大臣やその他の大臣、また高級官僚の答弁（いわゆるモリカケ問題j）のだまし、ずらしもまな板の上に上げて分析・解説していることだ。だから面白い。
サブミリナル効果については、一時そんなことはないとなったようだが（だいたい提唱者がインチキだったと認めている）、そう簡単なものでもないらしい。
一部、前に紹介した「流言のメディア史」とダブるところもある。もちろん同じ事をいっている。
目次
はじめに
第1章 説得する そのメカニズムを探る
第2章 宣伝する 広告に惑わされる
第3章 騙す 日常生活に潜む危険
第4章 言い逃れる 詭弁を弄する政治家たち
第5章 信じ込む フェイクニュースが跋扈する
おわりに
引用・参照文献
注
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2019年6月記