40億年、いのちの旅

40億年、いのちの旅 伊藤明夫 岩波ジュニア新書882
ISBN978-4-00-500882-7 2018年8月 860円

 簡単にまとめられた生命の歴史。

目次
はじめに

序 章 「いのち」はつながっている
 あなたの「いのち」のはじまりは?/あなたに「いのち」を伝えてくれた人たち/私たちの多くは親戚同士/私たちの「いのち」のはじまりをたずねて

第1章 「いのち」とは?
生きているものと生きていないものはどこが違う?/私たちは「いのち」をどう考えているか/「いのち」って?/哲学者,自然科学者たちはどう考えてきたか――生気論と機械論/私たちの祖先はどう考えていたのだろう/ヒト以外の生きものでは?

第2章 みんな違って,みんな同じ――生きものの多様性と普遍性
 生きものは何種類いる?/みんな違って,みんな同じ/「いのち」の基本はみんな同じ――複製の普遍性/代謝の普遍性/多様性と普遍性をつなぐもの――DNAゲノム/新しい種の誕生/種の定着と多様化/大量絶滅が多様性を生んだ/ヒトも一人ひとり違う――個の多様性
 ◇コラム 日本の生きものたち

第3章 いのちの旅,七つのビッグイベント
 再び,私たちの「いのち」のはじまりをたずねて/すべての「いのち」の年齢は四〇億歳/「いのち」の旅を一年にたとえると/「いのち」の旅に変革を与えた七つのビッグイベント(@最初の「いのち」の誕生/A光合成と酸素呼吸の出現/B真核細胞の登場/C性の出現と死の宿命/D単細胞から多細胞へ/E陸上への進出/F神経系と脳の獲得)
 ◇コラム 最初の「いのち」がほかの天体からやってきた可能性
 ◇コラム 共生説の背景――ミトコンドリアと細菌は似ている

第4章 化石とDNAが語るヒトの旅
 化石が教えてくれること/化石の時代はどう決めるのか/地質年代と数値年代/分子から知る「いのち」の旅/ヒトと類人猿との比較/猿人からホモ属へ/ネアンデルタール人は私たちの直接の祖先か?/現生人類の祖先は一種類か?
 ◇コラム DNA解析にミトコンドリアDNAが使われるのは

第5章 ヒトの旅の現在
 地球上あらゆるところに生息する動物/急増した人口/なぜ,爆発的人口増加は起こったか?/食料の地産地消からグローバル化へ/少子高齢化社会の先端を行く日本/経験を次の世代へ伝える能力/「いのち」の旅に影響を与える技術/生きものの基本,生殖過程への介入

第6章 旅の,これから
 これからのホモサピエンスの旅は?/もしヒトがいなくなったら?/ヒトが自滅しないために

参考図書――もっと深く,広く知りたい人のために

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2019年2月記

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