信長公記 和田裕弘 中公新書
ISBN978-4-12-102503-6 900円
序章 『信長公記』とは
第1章 尾張統一と美濃併合
第2章 上洛後
第3章 安土時代
第4章 天下布武へ
おわりに
織田信長略年譜
信長に身近に仕えた太田牛一が書いた信長伝の解説本。岐阜の義父斎藤道三に会う際のパフォーマンスから、“たわけ”はわざとその振りをしていたことは明白ですが、父信秀の葬儀の際になぜあのような振る舞いをしたのか、家臣団はどう思っていたのかなどはこの本ではわかりません。また、平手正秀の切腹の真相も息子と信長の対立説をほのめかしているだけで、これもこの本ではわかりません(わかっていないのでしょうが)。
本能寺での最後の際、「是非に及ばす」といったその言葉がどうして伝わったのか不思議でしたが(みんな死んだはずなのに)、信長自身が「女はくるしからず、急ぎ罷り出よ。」と逃がしてから奥に入って自害した、その時逃げた女房衆から牛一は後に取材した、ということのようです。
信長って不思議な人だなぁというイメージは変わりませんでした。
※ 本の画像をクリックすると拡大します。戻るときはブラウザの戻るボタンをお使いください。
2018年9月記