みかぐらうた・おふでさき 中山みき、村上重良校注 平凡社東洋文庫300
昭和52年1月 1,000円
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天理教の経典。村上氏の緻密な校注がなければとても読めません(意味がわかりません)。天理教は不思議な宗教で、徹底した万民(人種・宗教・身分に関係なく)・男女(夫婦単位)平等、現世主義(死後の天国・極楽ではなく現世での「陽気ぐらし」の実現を目指す)です。そうであるが故に、明治政府からは徹底的な弾圧を受けました。これらは経典とはいっても教義を理路整然と述べたものではなく、中山みきがみんなに伝えたく仕方ない、わかってもらいたくて仕方ないというものを、いわば思いつきに並べたものです。息子(秀司)の内縁の妻を追い出し若い後妻との縁談に奔走したり、ちっともわかってくれない側近に対する愚痴までも書かれています。
2018年2月記