科学コミュニケーション 岸田一隆 平凡社新書
ISBN978-4-582-85573-9 760円 2011年2月
目次
はじめに
第1章 科学コミュニケーションとは何か 情報伝達と共感・共有の違い
第2章 物理学が難しい理由 人間の脳の思考の傾向
第3章 アダムとイブの子孫としての私たち 進化による考え方の形成
第4章 合理と神秘の間に揺れてきた歴史 科学という強力な道具
第5章 科学への向き合い方 文と理の文理の地域差
第6章 第三の方法へ向けて 共感・共有の可能性
第7章 バベルの塔 人類と科学の責任
おわりに
読書の手引き
世の「理科教室」「科学教室」は、(目を惹く実験を手がかり・足がかりにして)“科学のおもしろさ”を伝えようとしているように見える。でも、自分で面白いと思っても、他の人は面白くないかもしれない。また、一時的にある実験・現象とその解説が面白いと思っても、“体系”が面白いと思うわけではない。その乖離をまず自覚しないと、科学は伝わらないと思う。
2012年9月記